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ハルケギニアの電気工事
第10話:領内改革!(その1)
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ます。高さ1メールの瓶を作り、しっかり密閉できる蓋を取り付けます。次に荷車を2台用意して、各荷車に4個の瓶を載せ固定します。その荷車で村を回って屎尿を回収し、村の近くに別に作っておく集積場所まで運びます。荷車は車軸にバネを装備した新型を作ります。まだゴムの練金が出来ないのでタイヤは後回しにしますが、バネを装備するだけでも大分振動が違うと思います。
 瓶は土から練金で作りますが、陶器状にして割れないように厳重に固定化を掛けます。運搬中に割れるようなことがあったら悲惨なことになりますからね。この瓶の口は出来るだけ滑らかに整形し、その口に合わせて蓋を作ります。その上で蓋を瓶に固定できるように金具を取り付け、密閉して中身が零れたり臭いが漏れることの無いようにします。
 瓶は荷車に載せて動かないようにベルトなどで固定します。荷車の周りには折りたたみ式の踏み板を取り付け、屎尿の出し入れの時の足場にします。この踏み台に上がって、長い柄の柄杓を使って屎尿を肥だめからくみ取り、瓶の中に入れていきます。この荷車は馬か牛にひかせ移動するようにしました。
 この荷車を使っての屎尿回収、運搬を雇用した局員の内の4名でやって貰います。

「瓶だけでも重そうですが、中身が入ればもっと重くなります。運搬作業に速さは必要ないのですから運搬力重視で考えて、1台に牛を2頭使いましょう。」

「道路の舗装が出来ていないので引っ張るのも大変でしょうから、その方が良いのでしょうね。それでは牛の2頭引きの荷車を2台作って、1台に局員2名で2班作りましょう。この分ではすぐに増員が必要になりますね。」

 これだけの準備が出来て、公衆トイレの設置も済んだら、父上に公衆トイレ以外の場所での用足しを禁止するお触れを出して貰います。このお触れに違反した場合は罰則も設けて貰い、厳しく対処することでトイレを使用することを習慣付けるようにします。

 次にキスリングさんとの打ち合わせですが、公衆トイレの設置が済み、父上からのお触れが出された後に、残った局員2名を使って村内の道路上に散乱している汚物の回収、及び、秘薬による消毒を行って貰います。最初の頃は消臭も同時に行って、村内の不快な臭気の除去も行って貰い、嫌な臭いのしない綺麗な村を作り出します。
 一度、村内を綺麗にしてしまえば、わざわざ汚くしようとする人は居ないと思いますし、そのような人がいれば周りの人が黙っていないでしょう。その後の清掃は村民だけでもできるでしょうから、消毒作業を定期的に行って清潔な状態に保てれば、疫病などの発生も抑えられ、領民の発病率も低くなるでしょう。

「汚物の回収に結構手間が掛かりそうですね。」

「そうですね。地道な作業になると思います。汚物は回収次第、村の外に集めて焼却処分にして下さい。こちらはドットクラ
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