暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1837話
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見下されているような感じがするな。
 だが、何故か小田桐は俺と視線を合わせた瞬間、即座に視線を逸らす。
 何だ? 偉そうにしてはいるが、実はそれは表向きだけなのか?
 とてもそんな風に見えないが。

「うん? ああ、彼はアクセル・アルマー。理事長と私の知り合いで、今はこの月光館学園を案内しているところだ」
「……彼は、その、もしかして新入生か何かですか?」
「いや……うん? そうだな。そうなればいいな」

 おい?
 当然のように、俺は月光館学園の生徒という訳ではない。
 そもそもの話、俺は戸籍すら持ってないのだから、学校の生徒になれる筈もないだろう。
 なのに、今の桐条の様子では、まるで俺が月光館学園に入学するようにも聞こえるではないか。

「なるほど。……では、お邪魔しても悪いでしょうから、この辺で失礼させて貰います」

 そう告げると、小田桐は即座にその場から去っていく。
 何故かは分からないが、向こうは俺を思い切り怖がっているらしい。
 いや、何でそうなったのかは、本当に分からないが。
 ともあれ、それよりも前に今は聞くべき事がある。

「桐条、何のつもりだ?」

 そう尋ねるが、桐条は特に気圧された様子もない。
 それなりに視線に力を入れていたつもりだけに、こうもあっさりと視線を返されるというのは予想外だった。
 もっとも、だからと言って桐条の追求をしない訳ではないのだが。

「いや、今ふと思ったのだが、アルマーと協力関係を結ぶのであれば、アルマーも月光館学園に通った方がいいと思ってな。アルマーも日中は特に何かをしている訳ではないのだろう?」
「それはまぁ、そうだが」

 基本的に、俺は日中特にやるべき事はない。
 それこそ、今日のように神社の境内で犬と遊んだり、もしくは部屋でTVを見たり、何か食べる為に外に出たり……といった具合か。
 タルタロスに入れるのが影時間でしかない以上、どうしたって日中はやるべき事がないのは間違いない。

「だからこそだ。アルマーも特に何かやるべき事がないのであれば、月光館学園に通ってみてはどうだ? 知っての通り、ここは影時間になればタルタロスになる。その辺りでも、色々と興味があるんじゃないか?」
「それは……まぁ、否定はしないが」

 何がどうなれば、この校舎があんなダンジョンになるのか。
 そして、タルタロスになった時に入手する金や、16階で入手したレポートの類はどこから来たのか。
 そこに興味を惹くなという方が無理だろう。
 だが……だからと言って、俺がこの月光館学園に通わなくてはならないというのは、正直なところどうかと思う。
 確かに日中は暇だが、だからと言ってわざわざ授業を受けるというのも、正直どうかと思うし。
 あー……でも普
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