0177話『ヴェールヌイのサンマ漁』
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くとするか。それまで準備をしておいてくれ。暁も行くだろう?」
「当然行くわ!」
暁がすぐに食いついていたので外に出かけるのが嬉しいんだろうね。私も楽しみだけど。
「司令官、ハラショーだよ」
「はは、そうか。それじゃ私も準備をするから正門で待っていてくれ」
「了解だよ」
「わかったわ」
それで私達は正門へと向かっていく。
そこでは毎度おなじみの番人の木曾さんがいた。
「お。チビども、どっかにいくのか?」
「うん。司令官と一緒に町にお買い物に行くのよ」
「そうか。まぁ楽しんできな」
そう言って木曾さんはもう興味が無くなったのかまた正門の番人modeに入っているんだけど、
「前から思っていたんだけど、木曾さんって退屈じゃないのかい? こんなあまり人が来ない場所で一日中立っていて……」
「ん? まぁな。でも誰かがしないといけないだろう? 俺の暇つぶしも兼ねてこの役目を引き受けたんだよ」
「そっか……。それじゃ頑張ってくれ」
「おう」
木曾さんとそんな話をしている間に司令官も正門へとやってきた。
「木曾、いつもながらお疲れさま」
「ああ。提督も楽しんで来いよ」
「わかった。それじゃ行こうか二人とも」
「ああ」
「うん」
それで司令官と暁と町へと繰りだしていく。
それから司令官と一緒に町内会へと顔を出して秋刀魚漁の経過報告を済ませた後に、
「それじゃ釣りショップへと向かおうか」
「わかった」
「うん」
それで釣りショップへと顔を出す私達。
そこでは色々な釣り道具が並べられていた。
それで少し私は目を輝かせていたのかもしれない。
だって司令官が少し笑みを浮かべながら私の頭を撫でてきて、
「楽しそうだね、ヴェールヌイ」
「うん。そうかもしれない。榛名さんもそうかな……?」
それで私達お一緒にいる時はあまり顔を出さない榛名さんにも話かける。
それで榛名さんが顔を出してきて、
《そうですね。こうして見て回るのも楽しいですよね。響ちゃんはどんなのが欲しいの……?》
ああ、そう言えば榛名さんも数少ない響と呼んでくれる人だったね。
そんな事を考えながらも、
「うん。ウェアに釣り道具一式が欲しいところかな?」
「それならヴェールヌイに合ったものがいいだろうな」
それで司令官が私のために服を探そうとしているんだけど、ふと暁の顔を見てみると少しムーッとしている。どうしたんだろうか?
「司令官! ちょっといいかしら!?」
「ど、どうしたんだい暁?」
「司令官も響の事をヴェールヌイじゃなくって響って呼んであげてよ。確かにヴェールヌイっていうのも響のもう一つの名前だけど私的にはちょっと嫌かな……」
暁はそれで服を掴んで少し悔しそうな
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