ダン梨・M
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
美人女性。好きだ。可愛い女の子。無論好きだ。人妻、熟女、幼女……まぁ、場合による。
しかし好きだからその人の為に自分の時間を使うという風には思わない。俺の時間は俺のものだ。
「エイナさんにはバミューダも連れてくるように言われたんだけど、どーしても来ない?」
「行く理由がないし、何かあったらあとでベルに聞けばいいし、重要な話なら次にギルド行ったときに聞けばいいし。という訳で俺は行かん」
「エイナさん悲しむよ?バミューダってすぐに魔石押し付けてトンズラするんだもん、いっつもエイナさん心配してるんだよ?」
「そうは言ってもなー。俺は俺でやりたい事いっぱいあるんだもん」
子供が心配でしょうがないギルドのエイナさんとしては俺の事が気になるらしいが、俺は面倒なので最低限しかエイナさんの話を聞かない。精神年齢がガキじゃないので付き合うのが純粋に辛いのが最大の理由だ。それに、今の俺は結構重要な案件を抱えているので今はエイナさんに構ってられねーというのもある。
「今度詫び石渡すからそれでカンベンしてって伝えといて?」
「詫び石って、あの魔石削って作ってる手作りの彫りモノ?まぁアレは綺麗だし喜んでくれるとは思うけどさぁ」
魔石は削るといい感じのガラス細工みたいになるのだ。魔石灯にセットすれば光ったりもする。換金分を無駄にしてるので収入がちょいと減るが、その分は値引きでカバーしてるのでマイナスじゃないと叫び続ける。だって趣味ってそういうもんだろ。
「もぉ、それ伝えて一番気まずいのが僕なの分かってる?」
「………わぁった、次があったら必ず行く。それでカンベンしてくれよ」
「つまり絶対に今回は行かない、と。はぁ………ま、事情が事情だし今回は僕が折れるけどさー。エイナさん泣いたらキミのせいだかんね!」
そう、俺は目下最大の問題に頭を抱えているのだ。
その問題の名は――俺、どの武器を使えばいいのか分からない問題だ。あまりにも悩みすぎて月曜から夜更かししてしまった。
町の安い武器屋を回ったりギルド支給の無料武器を試してみたりしていたのだが、俺にはどうも直剣は性に合わないらしい。なので色々と試しているのだが、どうも「これだ!」というしっくりくる武器がないのだ。相性は下記の通り。
直剣→△ 短剣→〇
大剣→× 槍→△
戦槌→× 戦斧→×
弓矢→〇 杖→×
×は論外レベル。△は使えないことはないけどレベル。〇はそこそこだが、ベルと行動を共にするのなら武器被りは避けたいし、弓矢はダンジョンで使うには不便すぎる。男なら素手で勝負せんかい!と言われても、俺のステイタスは筋力と耐久以外が伸びていくビルドなので無理。
という訳で、俺は変則的な武器やタダ武器を集めて回った。
ボロボロ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ