暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第126話「妖からの防衛」
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。……っと。結界を張った途端妖の量と強さが増したから、早く閉じないとな』

 戦闘をこなしながら言う優輝の言葉に、司は申し訳なく思う。
 “幽世の門”については、司も霊術を教わる時に少し聞いているので知っていた。
 だからこそ、状況を悪化させた事に責任を感じていた。

「『ごめん、私のせいで……』」

『いや、安全確保という意味では司の判断は合っている。…椿と葵も今そっちに向かっている。僕が閉じるまで持ち堪えてくれ』

「『……わかった』」

 念話を切り、目の前の事に集中する。
 優輝を信じているからこそ、今この場を持ち堪えなければならないと思ったのだ。

「司!」

「アリシアちゃん!もう少し持ち堪えるよ!妖の量と強さに注意して!」

「了解!」

 屋上まで飛んでいき、アリシア達と協力して防衛を続ける。
 全体を見回し、司は満遍なくフォローしていった。















   ―――……戦いと災厄はまだ始まったばかり……。














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