第5章:幽世と魔導師
第126話「妖からの防衛」
[2/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
きるまで」
「司さん…何か、知ってるのか…?」
「一部分だけ…ね。とにかく、無闇に逃げ回らない事!」
全員を落ち着かせようとする司だが、当然不安は残る。
「(どう動くべきかな…。優輝君は次の妖を相手してるし、あれだけとは限らない…。裏門とかからもやってくるだろうし……)」
そこまで考えて、結論を出す。
優輝は既に隠す事を諦め、護る事を優先した。
ならばと、司もそれに倣う事にしたのだ。
「『なのはちゃん、奏ちゃん、帝君、聞こえる?』」
『…ああ、聞こえるぞ』
『つ、司さん!?あ、あの、今優輝さんが飛び出して……』
「『知ってるよ。…なのはちゃんは他の皆と共に今すぐ警戒態勢に移って。奏ちゃんは率先してさっきの…妖を倒すように。今すぐだよ!』」
まず念話でなのはと奏、帝に繋げ、指示を出す。
『で、でも……』
『…わかったわ。魔法や霊術の秘匿はもう不可能なのね…』
「『そう言う事。私は安全確保のための結界を張るのに動けなくなるから、よろしくね』」
奏が理解してくれたため、司は念話を切る。
なのはは渋っていたが、奏が説得してくれると思ったため、次に移る。
「『アリサちゃん、すずかちゃん、アリシアちゃん』」
『…妖…なんだよね?』
今度は念をアリシア達に繋げる。
アリシアは既に理解していたのか、尋ねてくる。
「『そうだよ。…三人は皆の援護を頼むよ。学校の皆を守る感じでいいから』」
『…大仕事ね』
『うん。…気を付けて司さん』
「『…うん』」
念も切り、これで連絡は行き届いた。
そして、すぐにシュラインを展開し、柄を教室の床につける。
「つ、司さん!?」
「…まだ状況把握もしきれていないだろうけど、我慢して」
周りが驚き、どうすればいいかわからない中、司は“祈る”。
「(本来、リンカーコアによる魔力は、霊力の産物とは相性が悪い。…けど、私の天巫女の力だけは別)」
リンカーコアによる魔力は、地球で扱われる魔力や霊力に破られやすい。
専用の器官によるエネルギーと、生命力を用いたエネルギーでは後者の方が“質”などが高いのだから当然である。
しかし、天巫女の力は霊術などに近く、例えリンカーコアの魔力で発動させても霊力で発動させた時とあまり変わりない。
「(…でも、この状況は長期戦になる。消耗は避けたい。…だから)」
魔力にしても、霊力にしても、安全確保のために張る結界は消耗が大きい。
そのための対策として、司は…。
「……来て、ジュエルシード」
天巫女一族の秘宝。ロストロギアでもあるジュエルシードを呼んだ。
管理局にて保管されているはずのジュ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ