侍娘-クリスティナ-part2/学院衝撃!侍娘はお姫様だった!
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に信頼できる部下にでも頼んでしまえばいいのではないか?そう思ってシュウはクリスに尋ねた。
「逆に王族である私自身が赴くことで、他国へ我が国の姿勢を示すためだ。これはもうひとつの理由とも関係している」
「もうひとつの理由?」
アキナが首を傾げる。
「このトリステインヘ支援を行うためだ。
トリステインとオクセンシェルナは古くから友好のある国同士である反面、互いが大陸の遠い場所に位置している故、手間も時間も大きくかかる。よって、トリステインと同盟関係にあるゲルマニアを介して微力ながらトリステインへの支援を行う予定だ」
それに続けてアンリエッタがビデオシーバーから説明を繋げてきた。
『最近のゲルマニアは静観を貫くつもりだったようですが、オクセンシェルナが発破をかけてくれたお陰で我が国への援助を以前よりも積極的に行ってくれるようになりました』
「発破をかけたって、何を言ったのですか?」
『えぇ、トリステインヘ支援を行わなかったら、この先出現する怪獣たちの情報をゲルマニアには届けてもらえなくなるかもしれませんよ、と伝えたんです。彼らは強大な軍事力を持つ割には怪獣共との戦いを渋っていた。無理もないかもしれませんが、それでは貴族としての面目が立たないでしょう?』
ルイズからの問いに対して、アンリエッタは笑顔で答えた。その満面の笑みから冷酷なことを口にしている。いくら怪獣や星人といった共通の脅威を持つ人間同士とはいえ、ゲルマニアが未だにトリステインとの同盟を持っておきながらこれまで積極的な支援をしてこなかった。国の存亡を賭けた脅迫を仕掛けるとは、見かけによらずとんでもないことを言ってのけたものである。
「しかし本格的支援が始まるまで時間がある。せっかくの機会だからそれまでこの学院でご教授願おうと思ったのだ。話はすでにオスマン学院長たちにも通してある」
「そ、そんな…王族自ら他の貴族と同じ席で学業に励むなんて聞いたことないわ」
「そんなに変なのか?王族だって勉強しないと政治できないだろ?」
ルイズのリアクションが大きいことに、サイトはよくわからずに首を傾げながらルイズに言う。
「あんたわかってないわ。王族が他の貴族と一緒に勉強するなんて普通じゃないのよ。寧ろ他の者に示しがつかない印象を抱かれるわ」
そう、王族というものは常に誇り高く孤高でなければならない。だから自分たちより下の存在である者たちとの接触はあまり多くないのだ。余計なことを吹き込まれることだってある。だからこそ王族として最も望ましい姿を、他の貴族たちに示すことができる。この考えが古き伝統を重んじるトリステインでの考えだった。
『ルイズ、そのように言っては、彼女がせっかくこの学院に来たことさえも否定したようなものですよ?』
「あ…!す、すみませんクリスティナ殿下!け、決してそのように
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