侍娘-クリスティナ-part2/学院衝撃!侍娘はお姫様だった!
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、クリス』
「本当に、アンリエッタがトリスタニアの敷地内からこちらに話しているのか?本当に妖術を使っているわけではないのだな?」
「ああ…これは遠くの人間と会話が可能な機械なんだよ」
クリスがいまだに目を丸くしたままサイトたちに尋ねる。実際はシエスタも、アンリエッタという国の頂点の姿と声をこんな時と場所で目の当たりにしたことで驚いていたりする。
「まさか、こんなマジックアイテムがあるとはな…」
『え、えっと…クリス、ルイズたちとは仲良くなれたかしら?サイトさんとは特に会いたがっていたみたいだけど』
少々混乱気味の空気を消そうと、アンリエッタが話を切り替えてきた。
「あ、ああ。アンリエッタ、ルイズとはたった今会ったばかりだが、サイトは思った通りだった。私が会いたいと思えるだけのサムライだったよ」
『それは良かったわ。ルイズも私にとって大切なお友達だから、是非仲良くしてあげて』
「あぁ、もちろんだ」
画面越しに互いに笑みを見せ合うアンリエッタとクリス。女王と奇妙な格好の侍娘が互いに砕けた感じで語り合っている様に、特に貴族でもあるルイズが疑問を抱いてクリスに尋ねてみた。
「ね、ねぇクリス」
「ん?なんだルイズ」
「あなた、姫様とどんな関係なの?」
「あぁ…そうか、まだ皆には言っていなかったな」
クリスはサイトたち全員を一望できるように向き直り、今度はサイト以外にも自分が何者なのかを伝えた。
「改めて自己紹介しよう。私の名はクリスティナ・ヴァーサ・リクセル・オクセンシェルナ。このトリステインへ留学に来た、オクセンシェルナ王国の王女だ」
「…え…?」
えええええええええええええええ!!!?
予想外の答えに、全員が絶叫した。
突然学院を訪れたオクセンシェルナの姫であるサムライガール、クリス。
彼女の来訪をきっかけに、サイトたちの非現実的な日常はまたひとつ、新たな波乱を呼ぶことになる。
オクセンシェルナ。ハルケギニア大陸の中でも、トリステインから結構遠い地に位置している小国である。トリステインとも親交のある国で、なんと王女でもあるクリスはそんな遠い国からはるばる留学生として来訪してきたのだ。その関係ゆえに、アンリエッタとクリスは互いに古くからの友人でもあったのである。
だが、留学だけが彼女がトリステインに来た目的ではなかった。
「トリステインに来たのには、この国をここしばらくの間に襲撃した怪獣や異星人たちのことを知るためだ。オクセンシェルナでは未だその脅威は見られないが、いつ忍び寄るかわからない。私は国の代表としても、本国に怪獣や星人の脅威を伝えなければならないと思ってこの国に来たのだ」
「でもそれならわざわざ姫である君を寄越す必要があるのか?」
別に王族である彼女自身がくる必要なんてない。別
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