侍娘-クリスティナ-part2/学院衝撃!侍娘はお姫様だった!
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画面内に姿を見せたのは、アンリエッタだった。シュウ以外でこの回線を使えるのは国の研究素材としてジャンバードを預かっている彼女だけだ。当然、ジャンバードのコクピットからサイトに話しかけている。
『アンリエッタです。突然の連絡でごめんなさい。今お時間いいかしら?』
「ひ、姫様!?」
ルイズも突然のアンリエッタからの通信に驚きを見せた。
『…あの、どうかなされたのですか?妙に焦っておられるようですが…もしや、そちらで何か!?』
「い、いえ!ルイズが勝手に機嫌を損ねちゃっただけですから!」
「ちょっと!それじゃ私が悪いみたいじゃない!あんたがで、デデデデートなんかしてたからでしょ!」
そうだそうだと言わんばかりにシエスタとアキナも同意する。ひどい言い草だ、とサイトは愚痴をこぼしたくなった。
『あ、あら…そうだったんですか。サイトさんが焦ってるときって、何か災いが起こっていることが多いですからてっきり…』
まるで自分が慌てる度に怪獣災害でも起きているかのような言い方だ。当然アンリエッタはそのつもり言ったわけではないと思うが。アンリエッタまでルイズらの言葉を真に受けている。
だがそれ以上に、全く別のところに衝撃を受けた者がいた。
「サイト、どういうことだ!?アンリエッタがなぜそんな小さな箱の中から話しかけているのだ!?も、もしや…お前妖術師だったのか!?サムライだったというのは嘘だったのか!?」
「…はい?」
まるで漫画に登場する、「テレビの中に人が!?」と驚く田舎出身の世間知らずキャラのような一言に、サイトたちは目を丸くする。
誤解が誤解を呼び、それどころかさらなる誤解を呼び続ける状況が続いていき、サイトの精神はさらにすり減らされてしまうのだった。
サイト、今度こそルイズらに説明中……
「じゃあクリスは、あくまでサイトに学院の案内を申し込んだだけってこと?」
「さっきから言ってるだろ…」
げんなりした様子でサイトはうなだれる。彼女たちの勘違いで、研ぎ澄まされた刃のような視線で突き刺され続けかなり疲れきった様子だ。
『やれやれ、こういうとこ見るたびに、俺なんでこいつと合体してんだろって思うな…』
『…呆れるくらいなら助けろよ』
頭の中から聞こえてきたゼロの声に、猫の手も借りたい思いのサイトが助力を申し出るが、ゼロからの態度はそっけない。
『知るかよ。俺がどう力を貸すってんだ。お前の問題だからお前で解決しとけ。親父も、痴話喧嘩は犬も食わないって言葉を地球で学んだとか言ってたからな』
お前もこういうときは薄情だよな…とサイトはゼロに悪態をつかずに要られなくなった。
っていうか、ウルトラセブンさんよ…地球で何を学んできたんだよ。
一方でアンリエッタとクリスは談笑していた。
『無事に魔法学院にくることができたみたいね
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