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昔ならばいいのか
第一章
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てだ。開口一番こう言った。
「どう思われますか」
「君はこの雑誌は嫌いじゃなかったのか?」
 二人は今大学病院の喫茶店にいる。病院の中にある施設らしく真っ白だ。その真っ白な中でだ。
 矢作は稲葉の目を見てだ。こう言った。二人の前にはそれぞれコーヒーがある。白い喫茶店の中にそこだけ黒いものがありコントラストになっていた。
 そのコントラストの中でだ。矢作は稲葉にまずこう言ったのである。
「僕と同じで」
「ええ。その通りです」
「だったら何故この雑誌を僕に持って来たんだい?」
「この特集記事ですけれど」
 稲葉は言いながら表紙のある書き込みを指差した。そこに書いてあるのは。
「歯の磨き方ですけれど」
「うん、あるね」
 矢作も応える。正しい歯の磨き方と書いてあってそこには番号も振ってある。もう十三とある。
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