お願い
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「うーん」
ジリリリリと目覚ましが鳴る
しかし、この柔らかい感触は
「...クロ...」
目覚まし時計を止めながら背中にくっついているクロを起こそうとすると
「....」
「イリヤ?これは、そのいつもの」
「不潔!」
パチンと乾いた音が鳴る
痛い
「そろそろ立場をはっきりさせておくべきだとと思うの」
「はぁ、立場...とは?」
「もちろんこのちゃっかりと私とソウの間に割り込んで座ってるヤツに関してです」
一口一口が重い...俺が悪い訳じゃないのに
「クロも家族になったのなら家庭内ルールを守るのはもちろんお互いの力関係についてもそろそろ取り決めた方がいいと思うの」
「いや、今更な気が」
「今更じゃない!これも大事な事!」
はい、黙ってます
「ふむふむ一理あるわね。じゃあとりあえず現在の上下関係から確認しましょうか」
ほうほう、まぁ親のアイリさんと切嗣さんは上としてやっぱ俺が一番下かな?
「こんな感じね」
@アイリ
神の壁
Aキリツグ
親の壁
Bイリヤ
お嬢様の壁
Cセラ リズ
メイドの壁
Dシロウ ソウハ
「おぉ...さすがママ悪びれもせず自分を神に!」
「っていうかなにげにお兄ちゃんとソウの扱いひどくない?」
「いいんだよ俺はもう」
「俺は別に一番下でも構いませんが...」
『総刃、通信入ってるぞ』
こんな時に誰だ?
「すみません、ちょっとお手洗いに」
洗面所まで来て通信をオンにする
『あ、繋がった、大丈夫だった?』
「ぜんぜん構わないよ。それでどうしたんだ?フェイト」
『うん、時間逆行の事で証人が必要なの。それで本人に来てもらうのが一番だと思って』
「あー、今からか?」
『そうなんだけど別に学校?があるんだよね。そっちを優先してくれて』
「何言ってるんだ、俺が行って話すだけでフェイトの裁判が早く終わるんだろ?なら行くに決まってるさ」
自分が出来ることならなんでもする
それにフェイトを守るって事になるしな
俺の願いの一つだ
『それじゃあそっちに迎えが行くから』
「いや、大丈夫だぞ、俺一人でそっちに行けるから」
『えっと...それはダメだって。許可なしに次元転移したら犯罪なんだって』
「えぇー、まぁいいや。いつ頃来るんだ?」
『準備してたからすぐに来るよ』
そうか、じゃあ今日は学校を休むか
「前の公園か?」
『前の公園?...そうみたいだよ』
「なんだ?リンディさんでもいるのか?」
『うん、私が話したいからって我が儘言っちゃった』
「そうか、じゃあこっちはすぐ
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