暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1836話
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を見る限り、この犬はそれなりに人気者らしい。
 だとすれば、別に俺が餌をやらなくても、誰かが餌を与えている可能性は十分にあるけど。

「ほら、あまり食いすぎるなよ」
「ワン!」

 俺の言葉に犬が一声吠えると、再びドッグフードに夢中になっていく。
 うん、こうして見たり触った限りでは特に太っているようにも見えないし、いいか。
 ドッグフードを食べている犬を撫でながら、そう納得する。
 太っている犬というのは、傍から見ている分には可愛いのかもしれないが……当然犬の健康的にいい訳がない。
 である以上、やはりこの犬にも適度な運動はさせた方がいいだろう。
 幸い、以前遊んだフリスビーはまだあるので、犬がドッグフードを食い終わったら……そう考えていると、不意に携帯が鳴る。
 そこに映し出されているのは、桐条美鶴の名前。
 そう言えば昨日何だかんだと桐条や真田と番号の交換をしたんだったか。
 微妙にゆかりが嫌そうな表情を浮かべていたが、ゆかりの桐条グループに対する印象も出来るだけ早くどうにかなればいいんだがな。
 そう思いながら、携帯に出る。

「もしもし、桐条か。どうした?」
『ああ、実はアルマーに頼みたいことがあってな』
「頼みたい事?」

 もしかして、また桐条をタルタロスの16階まで連れていって欲しいとか、そういう事か?
 そんな風に考えながら話を促す。

『昨日、アルマーの使っている魔法はある程度までは誰にでも使えると言っていただろう? 出来ればそれを教えて欲しいのだが……どうだろう?』

 だが、桐条の口から出たのは、予想外の頼みだった。
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