暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1836話
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取り出す。
 それは、一撃必殺の例の奴だ。
 缶詰を開けて、紙皿の上に一撃必殺のドッグフードを出すと、犬は最初鼻を近づけて臭いを嗅ぎ、やがて大丈夫だと判断したのだろう。ドッグフードを食べ始める。
 そんな犬の様子を眺めつつ、俺は自分の分として買ってきたたこ焼きを取り出す。
 スーパーで売ってた出来合のたこ焼きは、とても出来たてとは言えず、もう冷えている。
 だが、それでもしっかりとタコが入っており、食べられる程度の味で、そこそこ美味い。
 たこ焼き屋とかあれば買ってもいいんだが……ああ、でも東京とかのたこ焼き屋は、やっぱり大阪とかに比べると腕はいまいちなんだったか?
 勿論それが本当かどうかは分からない。
 だが、何日か前にTVを見ている時、そんな番組をやっていたのを見た覚えがある。
 ただ、正確には東京のたこ焼き屋のレベルが低いんじゃなく、大阪のたこ焼き屋のレベルが高いという表現の方が適切らしいが。
 個人的にはたこ焼きは好きなので、一度そこまで言われている大阪のたこ焼き屋のたこ焼きを食べてみたい。
 焼く時に油を多めに使って焼き揚げるといった風にするチェーン店のたこ焼きは、大阪基準で見てもそれなりに美味いらしいが……残念ながら、この辺りにそのたこ焼き屋は存在しない。
 いや、もしかしたらあるのかもしれないが、俺は知らないという方が正しいと思うが。
 ともあれ、そんなたこ焼きを食べながらレジで貰った買い物袋……ビニール袋に視線を向ける。
 マイバッグとかそういうの、用意した方がいいのかもしれない、と。
 自分でも何故そんな事を思ったのかは分からないが、俺はこの世界ではかなり買い物をしてる。
 ……W世界では、何だかんだとそこまで買い物をする事はなかったんだけどな。
 最初はマフィアに色々と用意して貰っていたし、マフィアと離れてからは傭兵として連合軍に雇われていたし。
 ともあれ、そういうバッグボーンのなかった俺にとって、この世界では欲しい物を得る為には誰かに頼むのではなく、自分で買う必要があった。
 桐条グループ辺りと最初から繋がっていれば、その辺りの心配もいらなかったんだろうが……

「ワン!」

 余程腹が減っていたのか、それとも一撃KOというあの売り文句は事実だったのか、犬は紙皿の上に置かれたドッグフードを全て食べ終えていた。
 しょうがないので、他のドッグフードを選び、それを紙皿の上に開ける。
 この犬が飼い犬なのか、それとも野良犬なのか……その辺りは分からないが、もし飼い犬だったとすれば、完全に太るだろうな。
 ドッグフードをこれだけ食い、その上で飼い主からも餌を貰ってるんだろうし。
 逆に野良犬だったとすれば、俺がやっているドッグフードが生命線になっている可能性がある。
 まぁ、舞子の様子
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