ペルソナ3
1836話
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たり、システムXNを開発したりと、様々な分野でその才能を発揮しており、どれが専門分野という訳でもないのだが。
「プロテインか、この店はそれなりに品揃えがいいみたいだな。……じゃあ、俺は用事があるからそろそろ行くよ」
「うん? そうか? 出来れば一緒に食事でもと思ったんだが。アルマーのトレーニングを教えて欲しかったし」
「また今度な」
そもそも、俺は混沌精霊なので、場合筋トレとかをやっても半ば意味はない。
勿論それを言う訳にはいかない以上、何とか誤魔化すしかないのだが。
俺の場合の訓練と言えば、タルタロスでの戦闘とかだろうな。
ただ、タルタロスで出てくるシャドウは基本的に弱い奴ばかりだ。
唯一あの死神のみが例外だったが、あれ以降遭遇していないしな。
もっとも、あの死神とは他の連中を庇いながら戦うというのは不可能である以上、他の連中と一緒の時に遭遇するというのは遠慮したいところなのだが。
「そうか? プロテインも、美味いんだがな。美鶴もあまり理解を示してくれないし……」
「まぁ、そうだろうな」
勿論プロテインによっても色々と味は違うんだろうが、それでもやはりプロテインを好物だと言い切るような味覚をしている者は珍しい。
だが、真田は自分が少数派だというのは納得出来ていないのだろう。
もしくは、誰もそれを教えないか……
「むぅ。残念だ。だが、きっとこの味を美味いと思う者も、いずれ……」
「どうだろうな。それより、これからちょっと長鳴神社に行こうと思うんだが、真田も一緒にどうだ?」
「すまないが、俺はこれからトレーニングがある。アルマーとの間にある力の差を思い知ってしまったからな。今は少し身体を動かしたい気分なんだ」
「……そうか。まぁ、無理にとは言わないけどな」
「すまないな」
そう言葉を交わし、俺は真田と別れる。
そうしてドッグフードや弁当とかの食べ物を適当に買ってから会計を済ませ、影のゲートを使って神社の境内に移動する。
勿論そこに誰かがいてもいいように、建物の陰になるような場所にだが。
幸いにも、境内には誰の姿もなかった。
……うーん、小学校も春休みに入ってるらしいし、舞子とかがいてもいいと思うんだけどな。
「ワンワン! ワオーン!」
そんな風に思っていると、犬ならではの鋭い嗅覚で俺の存在を嗅ぎつけたのか、見覚えのある犬がまっすぐこっちに向かって走ってくる。
尻尾を振って嬉しそうにしている犬だが……さて、これは俺がいるのが嬉しいのか、それとも単純に毎回ドッグフードを持ってくるから俺が来たのを喜んでいるのか。
その辺りの事情はいまいち分からないが、その辺りは特に気にする必要もないか。
ともあれ、俺は持っていた買い物袋の中からドッグフードを
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