第2章
戦闘校舎のフェニックス
第18話 修業、はじめました!
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の考えが外れることを祈るよ」
むむ、どうやら明日夏は俺の考えに気づいてしまったようだな。これも付き合いの長さによる賜物かな。
―○●○―
イッセーが大量の野菜の皮を剥いてしまったために、今晩のメニューには野菜を使った料理をこれでもかと大量に作った。
特にジャガイモの量が多くて、ポテトサラダにマッシュポテトなどのジャガイモが主体の料理だけじゃ使い切れず、他のすべての料理になんとかジャガイモを使用した。
・・・・・・人生ではじめてだ、こんなにジャガイモだらけの食卓は。
「イッセー。今日一日修行してみてどうだったかしら?」
「・・・・・・はい、俺が一番弱かったです」
食事中にされた部長の問いに、イッセーは気落ちしながら答えた。
「そうね、それは確実ね。でも、アーシアの回復、あなたの『赤龍帝の籠手』だってもちろん貴重な戦力よ。相手もそれを理解しているはずだから、仲間の足を引っ張らないように、最低でも逃げるくらいの力はつけてほしいの」
「りょ、了解っス」
「は、はい」
ま、ちょうど、俺との修業がその逃げる、正確には回避のためのものだった。
イッセーもその回避訓練の成果か、その重大性を理解しているみたいだった。
そんな感じで、それぞれの修業の近況報告をしながらの食事が終わり、部長が席を立つ。
「さて、食事も済んだし、お風呂に入りましょうか」
「お風呂おおおぉぉぉぉッ!?」
部長の一言にイッセーは過剰に反応する。
「あらイッセー、私たちの入浴を覗きたいの? なら一緒に入る? 私は構わないわよ。朱乃はどう?」
「うふふふふ。殿方のお背中を流してみたいですわ」
「わ〜い。イッセーくん、また一緒に入ろうよ〜」
なぜか、一緒に入る方向に話が進み、イッセーが目に見えてテンションを上げていた。
「鶇もOKね。アーシアと千秋と燕も愛しのイッセーとなら大丈夫よね?」
部長の言葉にアーシアと千秋は顔を赤くしながらも頷いた。
おっ、千秋も結構大胆になってきたな。
燕は肯定も否定もせず、顔を真っ赤にして若干パニックになっていた。
「小猫は?」
「・・・・・・いやです」
「じゃあ、なしね。残念」
小猫の即答と部長の笑顔の一言にイッセーは崩れ落ちた。
「・・・・・・覗いたら恨みます」
そして、塔城はしっかりと釘を指すのだった。
―○●○―
別荘の風呂は露天風呂の温泉で、浸かっていると、疲れがいい感じ取れていった。
そんな中、イッセーは壁に手を当てて、壁を凝視していた。
そして、その壁は男風呂と女風呂を隔てている壁だった。
「イッセーくん。そんなことをしてなんの
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