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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
希望を繋ぐ
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時空管理局の人ですよね?」

「それ、舜さんの?」

「だったら、俺たちに任せてくれ!!」

「ボクたちが・・・・届ける!!」


ガシャガシャと、アルトの持つケースにも手を伸ばし、四人の少年少女が一つずつ抱えた。
それと同時に、二人がヴァイスとアルトの怪我の具合を見る。

制服からして、高校生。

その彼等は―――――


「ところで、どこに持っていけばいいのじゃ?」

――――木下秀吉


「舜のところ・・・じゃないの?」

――――島田美波


「ど、どこにいるんでしょう?」

――――姫路瑞樹


「じゃあ「EARTH」?」

――――霧島翔子


「いや、こことは反対方向だから、違うだろ」

――――坂本雄二


「こっちの二人は大丈夫そうだよ」

――――工藤愛子


「・・・・問題ない」

――――土屋康太


「じゃあ、あの騒がしい方かな?やっぱり」

――――吉井明久


そう言って話を進めていっているのは、文月学園の生徒たち。

明らかな危険な行為。しかも一般人だ。
止めようとするヴァイス。しかし、動けない自分よりは希望がある――――


「チクショウ・・・・任せた」

『はい!!!』

全員が声をそろえる。

そして、彼らはまた走り出した。


「大丈夫ですかね?」

「さあな・・・だが、舜の知り合いに並の奴は一人もいねェからな」



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「大通りは避けるぞ!!」

「こっち!!こっちの道、人が少ない!!」

「わかった・・・ってうわ!!それでもいっぱいいる!!」

「あっちよかマシだろ。しゃべるよりも足動かせ足!!」

明久、雄二、秀吉、美波の四人がアタッシュケースを抱え、他の四人が先導して道を調べる。
そしてもっとも進みやすそうなルートを選んで、去り際にヴァイスが教えてくれた方向へと進んでいった。


「ハァ・・・ハァ・・・つ、次は・・・・」

「姫路さん、大丈夫!?」

「あ、はい・・・わ、私もまだまだ大丈夫ですっ!!」

汗を流しながら、一番辛いであろう姫路は、それでも元気そうに笑う。
ムンッ、と気合を入れ直し、再び先へと脚を進める。


大通りを外れ、車二台分の幅がある、別の路地を走る。

そこから先に進み、右、左と下がってから、直進しようとして愛子が叫んだ。


「わぁ!!ダメダメダメ!!戻ってそこ曲がって!!!」

「ッッッ!!!」

走っていた彼らはコンクリートを踏み、急ブレ
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