第六章 Perfect Breaker
希望を繋ぐ
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車は直列だった動きから各自が波打って走行し、ギガンテス達の攻撃や砲撃を回避していく。
本当に映画の中のようなワンシーン。
だが、当たらないのは決してご都合主義のというわけではない。
「ワハハははははははーーーーー!!!!」
ズドォン!!!
ビルを蹴り飛ばし、駆け抜けてきた川神百代。
その笑い声に驚き、そちらを見てさらに彼等は驚く。
なんと、完全に伸びたギガンテスハデス。その尾を掴んで、ズルズルと引っ張って行っているのだ。
そのハデス腹の上には、圭一や美鈴たちも乗っている。
そして、百代の脇には弓を構えた椎名京は、こっちに向かってピースをしてきていた。
無表情っぽいが、あれでドヤ顔らしい。
「京!!ドンドン射て!!」
「大和の指示が身体に染み渡る―――!!!」
大和の命令口調にモジモジしながら、それでもまったく外すことなくギガンテスの目を狙って矢を放つ。
それのせいで、彼らはワゴン車を狙えないのだ。
役者はそろう。
もはや障害と言えるものは何もなく。
「寄こせ!!」
「はい!!!」
百代の言葉に、ワゴン車からアタッシュケースが投げ出された。
道を塞ぐのは、ギガンテスヘル、ヘブン、ハデスの三体。
その各々と百代のライン上に、アタッシュケースが墜ちてきて―――――
「イっけぇ!!!」
勢いよく蹴り飛ばした。
三つは正確に三体の怪物へと飛来し、その身体を貫いて撃破する。
そして真ん中の物の跡を、四つ目のアタッシュケースが追って飛ぶ。
その先にいるのは、悪を背負ったライダーと戦う、銀白の翼―――――
「キタァッッ!!!」
バシッッッ!!!
蒔風が、それを受け取る。
襲い掛かるネガ電王。
その剣をアタッシュケースで受け止め、後から飛来してきたのをネガ電王の顎の下に当てて蹴り上げる。
当然、ネガ電王はアタッシュケースと共に上空へ。
コンマ数秒後に背後からやってきた左右のアタッシュケースを振り向かず掴み、それを上空へと放り投げ―――――
「お前ら、サンキュー!!!」
グッッ!!と、親指を上げて感謝を述べる。
上空を見上げ
「さあ悪よ、幕を閉じよう!!!」
光り輝く銀白の翼。
その手に天帝、ついに十五揃う。
多くの人々の助けを、そして 願いを受けて。
to be continued
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