第六章 Perfect Breaker
希望を繋ぐ
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、ゆっくりと先に進む彼等。
この中で一か所に立っていられないのは目に見えているので、合流地点はいくつか決めてある。
その中の一つに足を延ばすと―――――
「あ」
「あ」
ズルズルと、地面をギガンテスハデスが蛇のように這っていた。
そしてハデスがこちらに振り返り、ぱちりと目と目が逢う。
瞬間、ハルヒは叫んだ。
「逃げるわよ!!!」
脱兎のごとく駆けだした彼等。
ヌぅ、と上半身(?)を持ち上げるハデスは、その口内に火炎を溜めて今まさに吐き出そうと構えている。
あれが放たれれば、ここら一帯ごと彼等は吹き飛び―――――
「―――――掴まれ!!!」
「!!みんな、跳んで!!」
そして、その直前に三台のワゴン車が突っ込んできた。
三台は一列になって続けて彼等の横を走り、去り際にそれぞれ車の中から伸びた腕が彼等をバラバラに引きいれた。
直後に火炎弾が放たれ、爆発をバックに三台のワゴン車は揺らされながらもなんとかその場から逃げだす。
「あ、吉井っち!?」
「やあ泉さん」
「「うん/はい!!」」
「明久。確かどっちも「いずみ」だ」
一台のワゴン。
その中で彼らを迎えたのは、吉井明久と坂本雄二だ。
ちなみにほかの二台の方は
「俺は荒事になれてるわけじゃねーんだぞ!?」
ユキカゼ、レベッカ、エクレールを捕まえた車のハンドルを握る岡崎朋也が叫び
「ハハッ!!こりゃあ楽しくなって来たぜ!!」
ハルヒ、キョン、ガウルを捕まえた車で、恭介がハンドルを回しながら楽しそうに叫んでいた。
岡崎の方には、他には土屋や姫路、翔子が乗っており、恭介の方には鈴と小毬、それと愛子に秀吉が乗っていた。
そして、明久の乗っている車には―――――
「き、危機一髪だったね!!!」
「あははは!!ハニー、スタントマンみたいなの!!」
「プロデューサー、大丈夫ですか!?」
なんと、天海春香と星井美希、そして菊池真が乗っており、運転するのは彼らのプロデューサーだ。
どうやらバトンタッチした後も街中を駆けていた彼等を見つけ、面識のあった彼女たちが引き留めて事情を聴き、協力してくれたらしいのだ。
「お、俺は普通一般の運転しかできないんだからな!!?」
「でも来ちゃうあたり、ハニーは人がいいの」
「私、そう言うプロデューサさん、好きですよ!!」
「あー、これ保険降りないだろうなァ・・・・」
「プロデューサー前前、前!!!」
恩義と勢いで来てしまったことを後悔するプロデューサーだが、真の言葉にハッとしてハンドルを切る。
三台のワゴン
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