第六章 Perfect Breaker
巨力圧倒
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露出されてしまう。
ボコォ!!と言う瓦解音。
目の前の壁が破壊され、その向こうからロッドモードのデンガッシャーが突き貫かれてきたのだ。
それを掴み取り、目の前真正面ギリギリで停止させる蒔風。
「ギッ・・・つぅ」
「チッ、まだ死なねぇのか」
「それは御免こうむるっての!!」
突き出してきたデンガッシャーを引き、舌打ちと共に蒔風へと蹴りを放つネガ電王。
それを蒔風が左掌で受け止める。
ジャリ
「!?」
「貰ったァ!!!」
「しまッッ!!」
が、そこでネガ電王は左手で蒔風の手錠の鎖部分を握りしめていた。
そのまま身体をうねらせ、真上へとブン投げにかかるネガ電王。
瞬間
「ちょっとすまん!!」
「ぇっ!?」
声にならない声で、響が驚く。
蒔風は響の手をしっかりと握り、更に反対の手で鎖部分を握りしめていたのだ。
鎖を引っ張れる、ということは、蒔風だけでなく響の手首も引かれると言うことだ。
そしてその衝撃に、彼女の手首は耐えられない。
それを防ぐためには、彼女自身と、そして鎖にたるみを持たせるためにそこをも掴まねばならない、ということ。
「オラァ!!」
よって、なんの抵抗もなく宙へと放り出される蒔風。
ネガ電王は青龍たちへの牽制のため、周囲の建物へと破壊目的で無茶苦茶に銃弾を放ちながら、次の攻撃のためにライダーパスをセタッチする。
「手首、大丈夫か!?」
「は、はい!!大丈夫だゾ!!」
《full charge》
確認する蒔風。
しかしその体勢を整える前に、目の前に回転しながらデンガッシャーアックスモードが放り投げられてきた。
「やば」
パシィ!!
そして直後、それを掴みに跳躍してきたネガ電王が。
掴んだ瞬間、それを一気にエネルギーの迸りと共に蒔風へ―――――
「な!?」
「じ、自分か!?」
ではなく、響の方へと振り下ろした。
それを、蒔風が手首を引いて響を寄せた。
しかしそれを知っていたかのように、ネガ電王は軌道を逸らして今度こそ蒔風の方へ――――
「っと!?」
では、再びなかった。
今度は、二人をつなぐ鎖そのものへとその一撃を振り下ろす。
(ッッ!!果たしてこの衝撃に、この鎖は耐えられるのかどうかが問題!!耐えきれないならそれでいい。ブチ切れるだけ。だが、もし耐えたらどうする!?)
もしそうなれば猛烈な一撃で手錠は引かれ、最悪二人の手首が飛ぶことになる。
(それに仮に鎖が切れるとして、生半可なキレ方ではなく一発でズバンと行かなければ、結果的に鎖が切れたとしても手首は飛ぶ!!)
ならば
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