第六章 Perfect Breaker
巨力圧倒
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それは、赤銅を中心に旋風を起こして渦を巻く。
「たとえ何兆何京と打ち合おうとも、お主ら二人のみで吾を倒そうことなど那由多の先にもござらぬよ」
気を引き締める。
どれだけ口調や本来のキャラがあんなでも、あれは間違いなく赤銅の翼だ。
破壊、破滅衝動からは逃れているらしいが、闘争衝動が残されている。
「吾が望みは、世界四剣を借り受けること・・・・・銀白も騎士王もこの場におらず、翼刀の君がここにおらぬ以上、それまで耐えるでござるよご両人―――――!!!」
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「そいじゃな・・・楽しかったぜ!!ゲイ――――ボルクッッ!!!」
「ゲブッッ!?」
冬木市中央公園。
その広場で、剣士と槍兵の決着がつく。
打ち合った剣撃は、両手の指をケタで数えても足りない。
地面に残された戦闘の跡は、何度も踏まれた個所もあるので数えきれない。
その中で、ランサーとセイバーは互いに満足そうに笑い、昂ぶり、己の得物を打ち合っていた。
惜しむらくは、柳也に宝具となりうる物がなかったことだろう。
しかし、だからこそランサーは心躍った。
武器の性能に左右されず、ただ単純に互いの技を競え合えたのだから。
「ちっ、これで終いか・・・」
「そう言うなや。お前さん、相当凄かったぜ?」
「そうじゃねーよそっちに不満はねーよ。ただ・・・・俺はあっちの嬢ちゃんとか、俺のガキとやりたかったって言ってんの」
「は、そりゃすまんな」
ばたりと倒れる柳也。
ランサーのゲイ・ボルクは、心臓を確実に穿つ魔槍だ。
心臓が急所なのは、サーヴァントも人間も変わらない。
その身体はゆっくりと魔力粒子へと変換され、今にも崩れ去りそうになっていた。
ふと、ランサーが振り返るとそっちからバゼットと観鈴が駆け寄ってきている。
何か声かけてやれば?とランサーが笑い、間に合うかね?と柳也が笑って崩れていく自分の足元を見下ろす。
と、そこで気づいた。
観鈴たちは何かを叫んでいる。
しかも、普通じゃない状況らしく・・・・・
ヴォンッッ!!!
「んなにぃ!?」
「これは・・・・!!!」
と、そこでランサーとセイバーの足元から魔法陣が浮き上がった。
偶然か、彼等が立つのは元「EARTH」の敷地内。
その裏側から浸透させ、セイルとマンはこちら側にサーヴァントを送り込んでくる――――!!
ドォンッッ!!!
召喚されたサーヴァント。
そいつは召喚と同時、その翼から衝撃波を発しその場にいた二人を吹き飛ば
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