第六章 Perfect Breaker
巨力圧倒
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うなっている。
だが、だがしかしだからと言ってこれは
「うむ。まあそもそも吾は翼人が故に言語に不自由はせなんだ。しようと思えばこういう現代風の会話もできる。だが、そっちは気疲れしてしまって・・・・この方が楽なのでござるよ」
「――――――」
あまりの衝撃に口をパクパクさせるクラウド。
だが、相手はあの赤銅だ。気を抜いたらその瞬間にやられることだってあるのだ。
「あ、呼ぶときは気軽にシャクちゃんでよろでござる」
「フランク―――――だとッッ!?」
クラウド、完全に飲まれる。
思い返せば、蒔風に始まり一刀、理樹、観鈴。そしてコイツ――――自分以外の翼人はこんな奴らばっかりか。キャラクター濃すぎるだろ。
思わず膝をついてしまう。
「クラウドさんッッ!!!」
「アリスか!」
と、そこにアリスが到着した。
即座に目の前の赤銅に掌を構え、一切の油断なく睨み付ける。
「まさか、このタイミングで赤銅の翼を召喚するとは・・・・戦力が分散されている今を狙って、でしょうか」
「・・・・だろうな。だが、赤銅には何か考えがあるらしい」
「考え?」
「この状況を打破する、と。ただし、世界四剣を貸せだそうだ」
「なっ・・・そんなことできるわけ」
「してもらわないと困るでござる〜」
「ッッ!?・・・・ござるくty」
「すまんアリス。そのくだりはやったから蒸し返さないでくれ・・・・・・」
ハァ、と、剣を握りながら、片手で頭を抱えて首を振るクラウド。
頭も痛くなるだろう。
「とまあ・・・吾が口調のことはもういいでござろう?」
「「!!」」
口調は変わらず。
だが、その言葉に込められた意気込みが一気に変わった。
斬り裂くような闘気。
まるで、森羅万象万物一切、有象無象に関わらず、総てを破壊しつくすと言わんばかりの、圧倒的な存在感。
「吾を信用しようとしまいと、今この場で吾らがすべきことは変わらないでござる」
「・・・・その通りだ」
気を抜けば意識か吹き飛んでしまいそうな闘気の中、クラウドとアリスが気を取り直して赤銅に聞く。
「ちなみに、こちらにそのような条件を提示する以上、手は抜いてもらえるんでしょうね?」
「まあ多少は。だがそれも微々たるものでござる。令呪の縛り故、この闘争心には抗えぬのでござる」
「そうですか」
「ちなみに、勢い余ってお前を倒してしまったら・・・・どうするんだ?」
「・・・ふふ。漆黒の翼人。お主、そのような冗談を抜かすキャラでござったか?」
「なに?」
吹き荒れる。
風ではない。しかし、風以上の何かだ。
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