第六章 Perfect Breaker
手錠、熾烈、結末
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今までのあらすじ
各地に散ったメンバーの戦い。
父に挑む翼刀。
母に挑むスバルたち。
飛ばされた「EARTH」(仮)では、ついに召喚された赤銅が、待ち構えていたクラウドと激突する。
そのころ、蒔風は一体どうしていたのかというと・・・・・
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蒔風が東京某所へと飛ばされてすぐ。
ネガ電王のデンガッシャーにより吹き飛ばされた車が宙を舞う。
コンクリートの大地に叩きつけられた車は、煙と爆音と炎をまき散らして爆発し、周囲の野次馬を散り散りにさせていく。
と、蒔風の脇に、二人の人影が着地してきた。
「・・・・主」
「なんとかキャッチしたーよ!」
「サンキューだ」
その青龍と白虎は、小脇と肩にそれぞれ―――家族だろう、壮年の男女と、二人の子どもを抱えていた。
あの一瞬のうちに、二人があの車から救出していたようだ。
かすり傷がないかどうかを二人がチェックyし、早く逃げるんだと促してその場を去らせる。
「さて、こいつの相手は簡単だ」
その様子を見て良しとしたのか、表情が柔らかくなった蒔風が人差し指を上げて、レクチャーするように語り始める。
「コイツと俺の力量の差。それはこいつも知っている。しかし、こいつがそれでも勝つ要因があるとすれば?」
「この街を巻き込んだ戦い方をするってことかな」
「・・・・道理ですね」
「うむうむ。だがそんなゲス行為は絶対に俺は許さない。つまり、俺はお前らに―――――」
《full charge》
ドォッッッ!!!
完全にそちらを無視していた蒔風。
その蒔風に腹が立ったのか、それとも隙ありとして攻撃したのか。ネガ電王のネガワイルドショットの光弾が、蒔風の背中に命中した。
青龍と白虎はその場から跳び退いて回避し、一泊置いて蒔風も爆炎の中から飛び出してくる。
背中には、それで受けたのだろう。プスプスと煙を上げる獅子天麟が背負ってある。
宙の蒔風がにやりと笑ってネガ電王の方へと視線を向け、そのまま頭、というか、上半身を思い切り振った。
すると、その勢いに乗って獅子天麟の三本が鞘からすっぽ抜ける。
当然、その刃の向う先はネガ電王。回転しながら向かってくるそれを、ネガ電王は一撃目を剣で、二撃目を回避してやり過ごす。
そして三撃目が着弾するタイミングを見計らい、蒔風がビル壁を蹴って突進していった。
ネガ電王は剣を回避しようとして動くだろう。
だが、剣の着弾とネガ電王の回避。その刹那の隙間を縫って蒔風は着地し、剣を取って直接切り
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