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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
手錠、熾烈、結末
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れば想像するであろう姿のそのものだ。


「・・・・・これ?」

「これ!!」

いきなりの闖入者に唖然、思考、そしてこれがさっき言ってたハムスターかと思い、来てみたらズバリそうだった。

響は「どこに行ってたんだハム蔵!!」という勢いで、逃がさないようにガシッ!!と掴んだ。
隙間があると逃げられるので、半ば蒔風の手も掴むように。

その勢いは、蒔風の手を揺らし、手錠の鎖を大きく揺らさせるだけのものがあり―――――

カチャリ



「うえィッ!?」

「え・・・あれ・・・・嘘でしょ!?」

「俺が言いたいわそんなもん!!」


「見つけたぜ、逃がすかよッッ!!」

ドンッッッ!!!


思い切り狼狽し、やり場のない咆哮をウガーーー!!と叫びまくる二人。
そこに、ついにこちらを見つけたネガ電王が、白虎と青龍を振り切って突っ込んできた。


それを蒔風が響を庇うように抱え、背を向けて跳躍する。
ビルの中へといったん入り、壁を蹴って反転、ネガ電王の脇を通って何とか外へと脱出に成功した。



「ブハァッ!!!」

「う、うわわわわわ」

溜めこんでいた空気を一気に吐き出し、ジト目に汗だくになって「ど〜しよこれ」と力なくつぶやく。

その隣に、青龍と白虎が短く謝りながら着地する。
それは良いからと手をひらひらさせ、ハム蔵を青龍に預ける。


蒔風は、焦りながらもこの状況を冷静に推考していた。

青龍たちでも、ネガ電王を倒すことはできるだろう。
だが、それではこの街が無事に済むかどうかの保証はきかない。

青龍たちがどうのこうの、ではなく、ネガ電王が。こいつがそれこそ滅茶苦茶に暴れたら、いくら彼等でもカバーしきれないだろう。

ならば、配役を限定させなければ。
というか、そもそもそれで考えていたのだが、ここにきて負担が大きく――――


(いやぁ・・・・そう言う考えはやめよっか)

そこまで考えて、響をちらりと見て蒔風はいったん思考を打ち切る。
確かに戦いの場においては負担だろうが、そうは考えたくない。

無論、甘い考えだ。
普通なら邪魔だと考えてもいいものだが、人がいいと言うかなんというか。

知り合いを「邪魔だ」なんて、一瞬でも考えた自分に嫌気がさして少し気落ちしてしまう。


「ま、頑張るだけさね・・・・」

「ん?どうしたんだ?」

蒔風は響に向き合う。

以前のライブでこういったことに巻き込まれたからか、彼女は存外ケロッとしている。
それとも、まだ危険度の大きさを理解していないだけか。


「ん〜、でもそっちの近くにいた方が安全だと思うし」

「さいですか」

存外、アイドルの胆って据わっ
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