第六章 Perfect Breaker
位置転換
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それを追って唯子も踏み込み、それならばとクラウドは一刀を外に放り投げた。
「う、うぇえ!?」
「そっちのことは、任せた」
「や、やることが大雑把だぁァァアアア!!?」
バリーン!!と勢いよく窓ガラスを吹き飛ばし、一刀が外へと飛び出していく。
地面を転がって着地し、パッパッと膝を払って立ち上がる一刀。
そのもとへと理樹と映司が走ってきて、「EARTH」ビル屋上を見上げる。
「一刀君、大丈夫か?」
「ええまあ・・・・でも、翼刀の親父さんが出ていくなんてな」
「多分、あの中にガラの城があるんです。だから、そっちに守りを任せたんじゃないかと」
「今度は戦力の分散ってことか・・・・まずいぜ。相手はまだサーヴァントの枠が一つある」
「しかも、オフィナとフォンもいるんだよね?」
そう言って、ビルの方向へと視線を移す三人。
地形の入れ替わりは、ガラの獲得した欲望のメダル・セルメダルによって実行される。
しかし今回は、アルカンシェル同様召喚時に準備はほぼ整っていたのだろう。もしくは、大聖杯の魔力を代用したかだ。
そしてそのエネルギーを溜める天秤を破壊することで、入れ替わりを戻すことができる。
地形が入れ替わっただけなので、戻ろうと思えば陸路で帰って来れることは帰って来れるのだが。
「このまま放置するわけにもいかないし、戻るなら早い方がいい」
「さて・・・・じゃあ行きますか!!」
そうして、三人は数名のメンバーを連れてビルへと向かう。
標的は、ビル内部のガラだ―――――
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東京某所
かなり狭い範囲で入れ替わりをした蒔風は、足元を見てから周囲を見渡す。
入れ替わり範囲は半径八メートル。
蒔風が立つのは、淵から二メートルの位置。
二人の中心から半径二メートルなので、ネガ電王までの距離は12メートルだ。
その直径16メートルの範囲だけ、コンクリートが芝生に代わっている。
その位置は、車線のど真ん中。
片側二車線の通りで、中央分離帯のブロックがない道路だ。
この位置ならば、巻き込まれた車もないはずだから、向こうに行ってしまったものはいないはずだ。
それにひとまず安心し、そして周囲に目を向けて唖然とする。
「・・・・・・マジか」
そこにあったのは雑居ビル群。
ここは大通り、というほどメインの街並みではないらしいが、それでも首都東京。人の往来は比較にならないほどある。
今は明け方ということもあり、まだ人の往来は数えられるほどだ。
その数名は
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