第六章 Perfect Breaker
位置転換
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・・分離体。分身の方か!!」
大地からいきなり出現した巨腕によって、三方散り散りに回避する三人。
また、それを三騎のサーヴァントも追って飛び出していく。
そして、その場に残されてしまったウィツァルネミテア(分身)は、どれを追うかと周囲を見渡して、そして顔面に飛来した炎の一撃に少し身じろぐ。
しかし目に向かっての一撃が故に身じろいだだけであり、さしたるダメージはないようだ。
その方向を見ると、ドラグレッダーがとぐろを巻いてそこにいた。
背には龍騎と、紅へと姿を変えた響鬼の姿が。
「ヒビキさん・・・こっち見ましたが?」
「やっぱデカい相手は気を引かせてからっしょ」
「いやいやいや。そうだとしてもあれ、なんかキレてません?」
「面白いことを言うなぁ。バーサーカーって最初からブチギレているようなモノだろ?」
「そうですけど・・・・そうですけどぉ!!」
ただえさえ高出力のウィツァルネミテア。
それが狂化でパワーアップされているのだ。あまり暴れさせない方が・・・・・
「でもほら。ハクオロさんが来るまで、俺らで削った方がいいっしょ?」
「最初からそのつもり!?うわオレ騙されたァ!?」
「さぁ〜て、鍛えた成果を見せていこう!!」
シュッ、と。気合を込める意味合いで指を切る響鬼。
一体何と言われて城戸はヒビキに連れ出されたのだろうか・・・・・
一方、三方に散った三人の内、ショウは柳也とにらみ合いながら敷地内を駆けていた。
だがその視線が一瞬、チラリと上空へと向けられると、そこで足を止めて向き合う。
「よう。確かあんた、国崎往人のご先祖様だったよな?」
「国崎・・・・・ああ、そうらしいな」
対するセイバー・柳也という男は、ショウの言うとおり国崎往人の先祖に当たる人物だ。
かつて彼が関わった翼人。
その翼人の呪いを自分では解けないことを悟り、それを子孫に賭けた男。
つまり国崎往人の原点である男。
「教えてくれ。あの呪いは、解けたのか?」
「さて、どうかな?俺はその子を殺そうとした人間だからなァ?」
柳也は自身のであった翼人・神奈備命に掛けられた呪いは解除されたのかと聞く。
だがそれを皮肉を込めながらも悪人顔をして答えるショウ。
どうやら、彼に真面目に答えるつもりはまるでないらしい。
「てか、セルトマンに召喚されたときに知らされなかったか?」
「自分で確認したかったんだよ」
どうやら彼からしても、セルトマンは信用ならないらしい。
イラついた声と態度、そして表情でショウの言葉に答えながら腰の剣に手をかける。
どうやら無理矢理にでも聞く、という考えらしい。
そ
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