第六章 Perfect Breaker
位置転換
[2/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
じる物だ。
洋服ではない。和服に位置する物だ。
しかし、それはおおよそ剣士が着るような鎧ではなく、あくまでも服と呼べる範疇の物。
いうなれば――――平安の士官、のような。
「おぉ・・・・おりゃお前らの知らない相手だ」
「だれだ?」
疑問を浮かべる蒔風とアリスを前に、ショウが面白そうに笑う。
肩を回してほぐし、剣の切っ先をクイ、と男に軽く向けた。
「名を名乗れ、セイバー!!」
その言葉に、セイバーが抜刀していた剣を腰の鞘に収める。
そして手を添え、堂々とその真名を名乗り上げた。
「官位を正八位下。官職は左衛門大志左官。神奈備命が随身、柳也」
「・・・・だれ?」
「コイツは・・・・ああ、残念だが説明の時間はないらしい」
「え〜・・・・まあそうか――――ッフン!!!」
残念そうに肩を竦める蒔風だが、左に向けての右後ろ回し蹴りがその態度を掻き消した。
蹴り飛ばしたのは、剣の刃だ。
紫のフリーエナジーを纏ったそれだけが飛来し、蒔風の右足に蹴りと増され、その先の地面を抉り飛ばしてからその柄に戻っていく。
「今度こそ!!絶対に負けない悪の力、ってのを見せてやるぜ」
「こりねぇのな、ネガタロスよ」
その先にいたのは、仮面ライダーネガ電王。
ショウと背中合わせになるように、蒔風がその方向へと向き直る。
で、あるならば
「次は・・・私ですよね?誰が来るんでしょう?」
ゴ―――――――ゥッッ!!!
「ッ!!」
で、あるならば、次の標的はアリスであろう。
彼女に向けられた攻撃は、拳であった。
それもただの拳ではなく、籠手に埋め込まれたリボルバーが高速回転しての威力を加えられた一撃である。
しかし、それを真正面から受け止めてアリスは優雅にほほ笑んだ。
「クイントさん、ですね?」
「娘がお世話に・・・なってますっ!!!」
バシン!!と掴まれた拳を引き離し、クイントがアリスから距離を取って拳を構える。
さて、ここで三騎がそろったわけである。
クラスはそれぞれセイバー、ライダー、ブレイカーと言ったところか。
残りは一騎。
そのサーヴァントは
「VAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAARRRRRRRRRRRRRRRRR!!!!」
「な」「に!?」
地面を砕いて、下から襲い掛かる暴力。
その咆哮、攻撃性において、バーサーカーのほかにありえない。
その巨体は装甲に包まれ、その巨体は怪物のそれと相違ない。
「ウィツァルネミテア!?ってことはこれ・・・・」
「ハクオロのじゃないな・・
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ