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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
位置転換
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じる物だ。


洋服ではない。和服に位置する物だ。
しかし、それはおおよそ剣士が着るような鎧ではなく、あくまでも服と呼べる範疇の物。

いうなれば――――平安の士官、のような。


「おぉ・・・・おりゃお前らの知らない相手だ」

「だれだ?」


疑問を浮かべる蒔風とアリスを前に、ショウが面白そうに笑う。
肩を回してほぐし、剣の切っ先をクイ、と男に軽く向けた。


「名を名乗れ、セイバー!!」

その言葉に、セイバーが抜刀していた剣を腰の鞘に収める。
そして手を添え、堂々とその真名を名乗り上げた。


「官位を正八位下。官職は左衛門大志左官。神奈備命が随身、柳也」

「・・・・だれ?」

「コイツは・・・・ああ、残念だが説明の時間はないらしい」

「え〜・・・・まあそうか――――ッフン!!!」


残念そうに肩を竦める蒔風だが、左に向けての右後ろ回し蹴りがその態度を掻き消した。


蹴り飛ばしたのは、剣の刃だ。
紫のフリーエナジーを纏ったそれだけが飛来し、蒔風の右足に蹴りと増され、その先の地面を抉り飛ばしてからその柄に戻っていく。


「今度こそ!!絶対に負けない悪の力、ってのを見せてやるぜ」

「こりねぇのな、ネガタロスよ」


その先にいたのは、仮面ライダーネガ電王。
ショウと背中合わせになるように、蒔風がその方向へと向き直る。


で、あるならば


「次は・・・私ですよね?誰が来るんでしょう?」

ゴ―――――――ゥッッ!!!

「ッ!!」


で、あるならば、次の標的はアリスであろう。
彼女に向けられた攻撃は、拳であった。

それもただの拳ではなく、籠手に埋め込まれたリボルバーが高速回転しての威力を加えられた一撃である。


しかし、それを真正面から受け止めてアリスは優雅にほほ笑んだ。


「クイントさん、ですね?」

「娘がお世話に・・・なってますっ!!!」

バシン!!と掴まれた拳を引き離し、クイントがアリスから距離を取って拳を構える。



さて、ここで三騎がそろったわけである。
クラスはそれぞれセイバー、ライダー、ブレイカーと言ったところか。

残りは一騎。
そのサーヴァントは

「VAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAARRRRRRRRRRRRRRRRR!!!!」



「な」「に!?」


地面を砕いて、下から襲い掛かる暴力。
その咆哮、攻撃性において、バーサーカーのほかにありえない。


その巨体は装甲に包まれ、その巨体は怪物のそれと相違ない。



「ウィツァルネミテア!?ってことはこれ・・・・」

「ハクオロのじゃないな・・
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