第六章 Perfect Breaker
再砲撃、承認
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て吹き飛ばされてきたではないか。
身動きの封じられたあの状態からフォーゼのネットを引き千切り、カブトの二回分のチャージを溜めたライダーキックをこともあろうか真正面から握りとめたサソードは、フォーゼの叩きつけられた壁にカブトを投げつけ、そしてその剣の一撃でブチ破ってきたのだ。
壁に叩きつけられたカブトを狙った一撃は、床に滑り込むように倒れたカブトには当たらず、こうして壁に当たってブチ破ってきたらしい。
だが
「グァッ」
「うァ・・・グ・・・・」
その余波でも相当の威力があったようだ。
階下の床を転がる二人の変身は解けてしまい、倒れる二人の身体は立ち上がろうとも腕や足が身体を支えてくれない状態だ。。
「カブト、フォーゼ!!」
いきなりの乱入者と、傷ついた仲間に身を乗り出して声をかけるクロノ。
そのクロノに、クライドはなおも語りかける。
「お前は乗り込んできてしまったがために敗北する。しかも、仲間も巻き添えにして。もうアルカンシェルは止まらない。これがお前の作戦か、クロノ提督!!」
その言葉に、クロノが止まる。
階下の二人は、立てないなりにその場から動こうとするがやはり遅々とした速度だ。
サソードはというと、あの剛剣撃に剣がどこかに行ったらしく、瓦礫の中の剣を探しているところだった。
バーサーカーにもかかわらずあくまでも剣での攻撃にこだわっているあたりが、元はやはり神代らしいと言えばらしい。
だが、剣が見つかるのは時間の問題。
それも、そうかからないはずだ。
二人の移動速度では、逃げ切ることは不可能だ。
しかし、クロノはその階下の状況をちらりと見、ある一点をじっと見ながらその場を動かなかった。
そして、一言。
「・・・・確かに、僕の作戦は愚策でした」
「なに」
「しかし」
驚愕するクライド。
しかし、クロノの言葉は続く。
「ボクは失敗したとは思っていない。これは成功しているんです」
最初こそは確かに愚策と言えるものだったが、今となっては功を奏したと言える。
アルカンシェルを発射しなかった理由は、確かになかった。
しかし結果論ではあるものの、しなくてよかったと思っている。
その理由は一つ。
ここに明らかになったキャスター、闇の書の闇と化した前所有者の存在だ。
もしもアルカンシェルを発射していたら、その兆候を察知して闇の書はクラウディアへと侵入していたかもしれない。
周囲の戦艦を取り込むのは、すでに過去確認されていることだから確実だろう。
もしもクラウディアが闇の書に乗っ取られれば、被害は確実に全滅だっただろう。
それを回避するには、やはりこの手しか
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