第六章 Perfect Breaker
再砲撃、承認
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「あなたに、再び砲撃を向けることはできなかった」
二度も同じ死を送るなど、そんなことできるはずもない
その父が故の、子の想い。
それを「無責任だ」と言うことは簡単だ。
だが、それを侮蔑し、貶すことは誰にも許されない。
失敗の可能性を考えたとして、それでも我を押し通した彼の感情は、果たして「愚か」と言えるものなのか。
「愚かな・・・・・」
だが、それをクロノに言えるただ一人の人物がそれを言う。
「それで皆を危険にさらす?艦長、そして提督にまでなったお前が、よくもこんな無責任な決断をしたな」
「・・・・・」
「確かに、息子の成長は見たかった。嬉しかったさ。こんなに簡単に私を捕まえて無力化したのだから。だがそれだけなら、お前の顔を見ない方がまだマシだった」
《63、62、61――――アルカンシェルのチャージ完了まで、残り一分。再発射しますか?――――再発射を承認。砲撃準備。砲首旋回。目標を設定します》
アルカンシェルの発射で、残り数秒。
ここまで来ると、もはや砲台の破壊しか止める手立てはない。
今、その砲台部では―――――
「加賀美さん・・・・・・え?」
「―――――ガフゥッ!!!」
バチッ!!ドン!ドン!・・・・バァアン――――!!!
ガタックを掴み上げるエターナル。
しかし、その全身から火花と小爆発が起こりガクガクと膝が崩れていく。
ドシャァ!と投げ出されるガタック。
どうやら勝利はしたようだが、こちらも負傷の色が濃い。
装甲が光り、変身が解けそうになっているのがその証拠だ。
だがガタックはどうにか装甲をプットオンさせ、マスクドフォームに戻ることでそれを押しとどめる。
エターナルは倒した。しかし、完全にとはいかない。
しかも相手はNEVERだ。そう時間もかからず復活するだろう。
対し、こちらは手負いのライダーと無力化された長門。戦闘可能ではあるが距離のあるまどか。
砲台の破壊は絶望的だ。
ブリッジ内で、バインドされた状態でクライドが落胆の声を上げる。
「私情に動き、皆を危険にさらす提督など聞いたことがない・・・・・」
ドォゥンッッ!!
「なに!?」
アラームだけが鳴り響くブリッジ。
そこに、突如として衝突と瓦解音。そして狂戦士の咆哮が響き渡った。
「ガ・・・・」
「な・・・ン・・・・・」
「WOOOOOOOOOOOOOORRRRRRRRRRRRRR!!!!」
クロノが下を見ると、下階の壁が爆破、破砕され、その向こうからフォーゼとカブトがサソードによっ
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