第六章 Perfect Breaker
再砲撃、承認
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ッジ内に入れたのだが、そう軟な壁ではないらしい。
激しいダメージにウィンチは消え、カブトを捕まえていたワイヤーも消えた。
一瞬送れたガシャァ!!と装甲がぶつかる音を鳴らしながら瓦礫の中に落ちるバーサーカー。
しかし、落下程度で止まるような存在ではない。
フォーゼの方へと意識を向けるより早く、カブトは即座にサソードへと向き直った。
最初の一撃。召喚されて直ぐだったからか、あの一撃にはまだ毒液が仕込まれていた。
通常装甲すらも蝕まれた今、クロックアップはできない。
だが、それは相手も同じだ。「出来るがやるだけの理性がない」のか「そのスキルも狂化に振ってしまった」のかは定かではないが、今はそれはどうでもいい。
(確かバーサーカーになるとすべてのスペックが一段階上がる。すでにカブトのライダーシステムは凌駕されてしまっているだろう)
切り伏せる―――というよりは、もはや「剣の形をした棍棒を叩きつける」に近い動作で襲い掛かってくるサソードを、半身になって回避するカブト。
(だが、ならば通常よりも強い一撃で攻撃を当てればいいだけの話)
《1》
振り下ろされたそれを半身で回避し、それが身体の横を通過するよりも早く相手の懐へと飛び込むカブト。
それにより、紙一重であったにもかかわらず剣圧に巻き込まれることなく相手へと接近することに成功する。
《2》
(問題は――――俺がその衝撃と反動に耐えられるか)
カブトクナイガンの刃を腹に押し当て、そのまますれ違いざまに腹を切るカブト。
だが装甲からは少しばかりの火花が散るだけで、ダメージが通ったとは言い難い。
(一度、ハイパーフォームへの変身、ダメージ。さらにライダーフォームでのダメージ―――――つまり、これが最後になる)
《3》
これ以上のダメージは、装甲が耐えられない。
実質最後の攻撃に、サソードの背後に転がり出て立ち上がるカブト。
恐らく相手は振り返りながら剣を振るってくるだろう。
それをしゃがんで回避してカウンターで蹴りを入れる。
否、しゃがんでと言うよりは、崩れ落ちながら、だ。
ハイキックを入れる際の軸足を崩し、尻から落ちながら奴の顔面にライダーキックをブチかます。
それも一度のチャージでは足りない。タオキン粒子を、二度脚に送り込んでの一撃を。
軸足を崩す以上、蹴りはそれよりも先に放たねばならない。
振り返りと蹴りを同時。そして軸足を崩して身体を落とし、振り返りざまの剣を回避―――――!!!
《1、2、3(ガシュガシュッ!!)》
「《ライダーキック》!!!」
ゼクターからの再度の音声と共に、天道の声が被って技名を唱える。
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