第六章 Perfect Breaker
残滓の刃
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これまでのあらすじ
大気圏外・時空航行戦艦エスティアを舞台に、各々開始される戦い。
理想の残滓へと挑むまどか。
初撃、一太刀を喰らうカブト。
過去の幻影と対峙するガタック。
エスティアのアルカンシェル再起動迄の残り時間は、すでに8分を切ろうとしている。
その内部を、順調に進んでいると思われていたフォーゼとクロノはというと・・・・・・
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「うぉお!!」
「これは・・・・闇の書の?」
ホイールによって廊下を爆走していたフォーゼが、曲がり角を進んだところで急ブレーキをかける。
その先には、無数の茨が壁や床と同化して、鬱蒼と生い茂っている光景が広がっていた。
それが、壁のように彼等の行き先を阻んでいるのだ。
隙間から向こう側を見ると、その先には管制室。つまり、アルカンシェルの発射ボタンのある部屋がある。
もっとよく見ようと近づくが、ある一定の範囲に入ると茨はざわついて警告を発してくる。
「どうやら、近づけるのは二メートル程度までか。触れられたらそのまま取り込まれてしまうな」
「でも茨だろ?こいつで焼き飛ばしてやるぜ!!」
《ファイアー》ガシュゥ
魔法によるものとはいえ、あくまでも植物だとと思っているのか。
フォーゼはアストロスイッチNO.20「ファイヤー」をフォーゼドライバーに挿入する。
そしてスイッチを引くと、その姿が真紅に染まり、仮面ライダーフォーゼファイヤーステイツへと姿を変える。
「おら!!」
そして出現した火炎放射器「ヒーハックガン」を向け、炎を噴射。
茨は甲高い悲鳴のような音を上げながら、グズグズと崩れて行ってしまった。
「こんなもんか。さ、行こうぜ!!」
やりきったと言わんばかりにヒーハックガンを肩に担ぎ、軽快な足取りで先に進むフォーゼ。
その後に続き、クロノも慎重に進んでいく。
「む、まて」
「ん?」
火炎で開けた茨の穴をくぐろうとすると、クロノがフォーゼを制した。
見ると、茨は再生してその穴をだんだんと小さくして行っているではないか。
咄嗟に下がるフォーゼ。
そうすると、茨は元のような壁へと戻ってしまっていた。
「どうする?」
「今は再生しきる前に範囲外に出たからいいが、し終わったときに範囲内にいたらどうなるかわからないな」
「じゃあ凍らせればいんじゃね?」
《フ・リーズ・オン》
そう言って、フリーズスイッチを起動させる。
現れたモジュールから冷気が噴出され、今度は一瞬にして茨を凍りつかせることに成功す
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