第六章 Perfect Breaker
残滓の刃
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ようだ。
高速世界へと移り、サソードの剣を回避する。
だが、相手もまたその世界へと入門してくる。
果たして、その中であのサソードと剣の相手をして勝てるだろうか?
《1、2、3》
「ライダー――――」
「おおぉぉお―――――!!」
《rider slash》
《rider Kick》
「キック」
ドォンッッッ!!!
サソードによる、背後からの完璧な一撃。
それを卑怯だとは彼は思わない。
相手の背後を取るのは戦闘に置いては基本である。
それをされたからと言って、それを罵るのはお門違いだ。
しかし、だからこそカブトは
「ゲ――――ブぁ!!」
「・・・・フゥ」
背後から襲い掛かるサソードに、見事な一撃をブチ当てることに成功したのだ。
サソードは振り返りざまのハイキックを喰らい、そのままエスティア内部へとぶち込まれていく。
壁に開いたその穴からカブトも追っていき、すると中の空気を逃がさないよう隔壁が閉じられる。
「な、なぜわかった」
剣を杖のようにして立ち上がるサソード。
それに対し、カブトは静かに言う。
「俺は、幾度もお前と戦ったな」
それは実力を競う戦闘から、料理、更にはもっとくだらない様々なことにまで至る。
その中で、神代剣という人間は
「俺の知る神代剣は、正々堂々と決闘を挑み、そして挑んだ以上は手を抜くことなく相手を倒しにかかる男だ」
「俺が、背後から襲い掛かると予測したのか・・・・・」
「いや、違うな。俺はただ評価しただけだ・・・・神代剣は、俺の背後を取ることができる。それだけのことが可能な、俺の知る最高の剣士だとな」
天を指す。
彼を照らすのは、エスティアの照明ではない。
地球の向こう側から顔を出してきた太陽。
エスティアに開いた穴に立つカブトを、背後から太陽が照らし出す。
「おばあちゃんは言っていた。頂は立つことが目的じゃない。そこから総てを見、総てを聞き、総てを知り、そして総てを守るためにある。それが」
「それが天の道、か」
「頂に意味はない。頂点に上る意思は重要だが、頂そのものに意味など何もありはしない。本当に大切なのは、そこに向かって足を進めること。決してそれを諦めないこと。そして、そこから何を見、何を知るか。俺は行くのは天の道。俺がみんなに、総てを教えてやるのさ」
「・・・・道理で。ただ頂点を目指していた俺が、お前に勝てるわけがなかった」
「俺はすでに頂点に立つことを約束された男。だからこそ、お前のような男が重要だった」
「勝てもしない俺がか?」
「この俺を頂点から引きずりおろすことのできる
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