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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
残滓の刃
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スター・・・・アーヴ・セルトマンか」

「この艦は存在し続け、そして可能な限りアルカンシェルを打ち続ける。止めて見せろ、クロノ」

父に、この艦を止めるという意志はない。
対峙するということに、抵抗をしない。


知っているからだ。
自分の息子は、すでに自分を越えていると。

だからこれほどにまで危険な状況でも、冷静でいられるのだ。


「父さんを止めて見せろ。この破壊を阻止して見せろ!クロノ・ハラオウン提督!!」

「当然だ―――――!!!」



父を越える。
自分が、この仕事に就いた原点。

追い続けた背中。

その背中が、正面を向いて自分と向き合っている。


少年は青年となった。
それでも、目の前の父は越えねばならない。



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仮面ライダーカブトハイパーフォームと、仮面ライダーサソードの戦い。
ハイパークロックアップさえ使えば、相手がたとえ同等の能力を持っていても対した相手にはならないだろう。

その速度は、すでに時間を逆行させるまでの域に達している。


いくらサソードが優れた剣技を持っていたとして、それがカブトを凌駕していようとも勝てる確率はごくわずか。


しかしそんな我々の予想とは逆に、サソードはカブトに対して善戦していた。
それどころか―――――追い詰めてすらいる状況だった。


ズガッッ!!

「グァッ!!」

サソードヤイバーによって、ハイパーカブトが斬りつけられて地面を転がる。


本来ならありえないことだ。
しかし、現実にカブトは宇宙空間に吹き飛ばされぬように転がり、それを悠然とした歩みでサソードは追い詰めて行っていた。


「そのハイパークロックアップ。当然お前自身を守るための装甲もあって発動できるもの」

ハイパーフォームの装甲は、単純に防御力を上げる物ではない。

クロックアップを越える速度を発現するハイパークロックアップは、既存のライダーフォームの装甲では耐え切れないのだ。
その為の装甲。あれだけ分厚い装甲を纏い、タオキン粒子を身に纏うには理由があるということだ。



「今のお前はハイパークロックアップが出来ない。なぜかわかるな?」

「・・・・・毒か」


そう。最初に食らった一撃。
あの一撃によって、ハイパーカブトの装甲は微量ではあるが融解していたのだ。

宇宙空間での活動を不能にするほどではないがしかし、ハイパークロックアップを防ぐだけの効果はある。



「クロックアップ!!」

倒れるカブトだが、通常のクロックアップは可能の
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