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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
残滓の刃
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る。

剣の柄をその先端を握り、切っ先を押し当てるように突っ込んで来るそれを、フォーゼはその場から瞬時に跳ねて回避した。

アストロスイッチNo.9「ホッピング」
左足にマテリアライズさせたそれを発動させ、その場から圧倒的な瞬発力を以って右側へと跳ねるフォーゼ。

そのままそれで壁を蹴り、倒れるカブトの脇に着地する。


「大丈夫か!!」

先輩と言っても、その口調は崩さないのは弦太朗らしい。
身体を起こされたカブトは、フォーゼの肩を掴み、何とか自分で立ち上がる。

「お前は・・・たしか如月か」

弦太朗でいいっすよ、といつもならば言う彼なのだが、さすがにそこまでいつも通りに行こうとは思わない。


二人の正面には、獲物を逃した猛獣が、剣を引き抜いてユラリと立ち上がっているのだから。



「先輩。あれ、仮面ライダーっすよね?」

「ああ。だがあれは・・・・・そうか」

一瞬の疑問。
だが、即座にその回答を得るカブト。

何も知らないフォーゼは、頭をひねるばかりだ。


「えっと・・・あれ、仮面ライダー何って言うんだ?」

「あれは・・・・いや、あれが本来の、ということだろう」

「???」

バーサーカーの事情を知らないフォーゼはカブトの言葉を理解できていない。
しかし、今話すには時間がない。

一つ明らかにすべきことは、敵の名だけ。


「あれは、仮面ライダー・・・・サソードだ」

「WOOHHHHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAARRRRRRRRRRRRRRRRRRRR!!!!」


バーサーカー・仮面ライダーサソード
一切の理性を失い、怒りの身に突き動かされるそれは、目の前の二人を標的として破壊を開始する。




アルカンシェル発射まで残り、5分3秒





to be continued

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