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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
残滓の刃
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る。


「んで、砕く!!」

《ハン・マー・オン》


フォーゼの長所は、見ての通り多種多様なスイッチによる特殊能力。
スイッチの換装に手間はかかるものの、こういった場所の攻略には非常に役に立つ。


凍らせたため、今度は容易に再生出来ないようだ。
今の内に、とその穴をくぐって先に進む二人。


瞬間


「アウェイクン」

そう一言、声が聞こえてきた。
すると凍り付いていた茨が、自らにこびりついた氷を砕き、一斉に二人へと襲い掛かって来たではないか――――!!


「こ、これは・・・・・」

「やべぇ!!」


さっきまでをは違う動き。。
明らかにこちらに対して敵意を以って襲い掛かってくるそれを、フォーゼはベースステイツに戻り「シザーズ」と「クロー」を使って切り刻む。

だが、相手は周囲360度から襲い掛かる茨。
どうあがいても逃れられることができるのは一人。


ならば

《ハン・ド・オン》

「うりゃぁ!!」

「な!?」

左足にマテリアライズされたハンドモジュールが、クロノの身体を掴んで管制室へと放り込んだ。
床を転がり、クロノが振り返ったときにはすでにフォーゼの姿は茨に隠れて見えなくなってしまっている。


「おい!!」

『心配すんな!!俺は大丈夫だ!!』

巻き込まれたか、とクロノが青ざめると、通信機から弦太朗の声がしてきた。
ハンドと同時にロケットスイッチを使い、あの茨の中から逃げきることができたらしい。


『でもさっきまでいた通路に戻っちまった。そっち行くには時間がかかるぜ?』

若しくは、別のルートから入るか、をしてみるとのことだ。
無理はするな、と一言つげ、お互いに無事を祈って通信を切る。


クロノは、静かに茨に背を向けた。
もう5メートルで、管制室に足を踏み入れる。


そこにいるのは、恐らくただ一人だろう。


クロノが入ったのは、管制ブリッジの下部階。
本来ならば数名のオペレーターが様々な計器へと向き合っているはずの空間だ。


そして、見上げながら振り返る。
管制ブリッジ内、上階。そこは艦長が座る椅子。


そこにいた、ただ一人のクルーは

「クライド・ハラオウン・・・・・・」

「・・・・来たのか、クロノ」

「ああ。父さん」


ストレージデバイスを構え、自分を見下ろす父に眼光を飛ばすクロノ。
それに対し、クライドは静かな表情だった。気構えることもなく手をかざし、ストレージデバイスを握った。


「アルカンシェルを止めてください」

「それはできない。この艦を現界させているのは確かに私だが、その制御はマスターに握られている」

「マ
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