第六章 Perfect Breaker
戦闘への覚悟
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これまでのあらすじ
戦艦エスティアへと無事に到達したクラウディア。
その各部へと着地したメンバーは、各々が敵に遭遇する。
カブトVSサソード
ガタック・長門VSエターナル
まどかVSオーガ
しかし、内部に侵入したフォーゼ・クロノ組の前にはいまだ、何者すらも現れてはいなかった。
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「内部に罠は?」
「ここは戦艦であって要塞ではない。そう言った類のトラップはないはずだが」
「そっか。じゃあ一気に行くとするぜ!!案内頼むな」
《ホイ・ール・オン》
スイッチを傾け、左足に車輪を出現させるフォーゼ。
クロノの案内で、エスティアの内部を進んでいく。
向かう先は
「アルカンシェルの制御装置がある、ブリッジだ」
そこに、この船の艦長もいる。
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「お前では俺の相手にならない。わかっているだろう、神代」
「・・・・」
漆黒の宇宙空間に映える、紅と紫の装甲の二点。
先ほどの不意打ちは見事というほかなかったが、こうして真正面からの戦いで、サソードに勝ち目があるかと言えば「イエス」とは言い難い。
そもそも、この二人は真正面からの衝突で一回は決着のついた二人だ。
それは二人の交わした密約。神代にとっては決められた敗北ではあったが、それでも手を抜くことはしなかった。
「だが、やはりこの闘志ばかりは消えないらしい」
「セルトマンに操られたか」
「操られた?それは少し違うぞ、天道」
サソードの動きは、ごくごく自然なものだった。
つまり、彼はカブトと戦うことに抵抗を抱いていないと言うこと。
「俺達にはどうしても消えない意思がある。それは、戦いの意志だ。どんなに穏健なものでも、相手に勝ちたいという思いは必ず、少なからず存在する」
「否定はしない。それがなくては、人が進化することはない。競争心が、人を高みへと導く」
「そうだ。そしてセルトマンに召喚されると、まずはその闘争心が押し出される。無論、戦いに支配されたものになるわけではない。肉親への情や、それに匹敵する精神力さえあれば跳ね除けられるものだ」
「お前は、それに負けたのか?」
「そう言えばそうなる。しかしだ、天道。結局のところ、やはりお前は俺のライバルだったということだ。もし俺の目の前に現れたのがカッガーミだとしたら、俺はここまで強い思いに駆られはしないだろう」
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