第六章 Perfect Breaker
戦闘への覚悟
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んな攻撃にも耐え、その肉体の耐久度は生者のそれをはるかに凌駕する。
仮面ライダーの必殺技級の威力を喰らえば崩壊もするだろうが、エターナルへと変身している今は特別だ。並大抵の技では砕けない。
「ほらァ!!!」
「アグッ!!」
迷いながらの攻防に、先はない。
ガタックはダブルカリバーの二刀のうち一本を弾き落とされてしまう。
残りは一本。
これではライダーカッティングは放てない。
「プットオン!!」
だが、それを強引に戻す。
プットオンすることで再装着される装甲に、吹き飛んだダブルカリバーも戻ってきた。
バックステップで後退し、肩を上下させながらも呼吸を整える。
そのガタックを、エターナルは退屈そうに眺める。
「つまらないなァ、お前。地獄の方がよっぽど楽しかったぜ」
「なんだと!?」
「お前の力はすごい。それは認めよう。なかなかの出力だ。だがな、それを扱う人間がバカだと、それは宝の持ち腐れって言うんだよ」
ガタックはマスクドライダーシステムの中で、ハイパーフォームのカブトを除きトップのスペックを持つライダーだ。
だがこれまでの経験上、ガタックは目覚ましい活躍をしたとは言えない。
それは加賀美自身が良くわかっている。
エターナルの言葉には、返す言葉がない。
だが、それでも今はやらなければならない時。
(真っ直ぐでつまらないだと・・・・?あの野郎、だったら目に物見せてやる・・・・!!!)
グッ、と構える拳に力が籠められる。
何か相手の裏をかく行動を。
今まで戦った、様々な敵、仲間の戦い方を思い出し、それらをる要しようと思考する。
それを見て、エターナルは再び呆れる。
全身がガチガチすぎるのだ。あんな状態では、どんな攻撃を放とうがあくびが出るだろう。
だが、それでも付き合ってやる。
ああいう真っ直ぐな目をする野郎は、なんだか無性に腹が立つ。
そのどうな攻撃しようか悩むガタック。
様々なパターンと様々な戦法が彼の脳裏によぎっては消えていく。
思いつくたびに、もっと相手の裏をかくのもを追い求めて行き、そして思考の果て彼は
「やめた」
それをすべて破棄した。
「やっぱさ、俺は俺らしく行こうと思うんだ」
相手に挑発されて忘れていたが、それは彼の信念だ。
かつて天道にも言われたし、自分自身でも言ったことだ。
『お前は、俺にはなれない』
天道の動きをイメージして、その中のあいつにまで説教されるとは。
つくづく嫌味な奴だと仮面の中で笑う。
「俺は俺にしかなれない」
ガタックの手があげられる。
そこに握られているのは、時空を超えて出現したハイ
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