第六章 Perfect Breaker
戦闘への覚悟
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バッッ――――ギィ!!!
「ハァ・・・・こいつ・・・・強い・・・・」
「なかなかの腕だ。ガイアメモリでない仮面ライダーは初めて見るが、なるほど。エターナルである優位性は皆無だなァ」
一方、砲台部のガタックは、エターナルに防戦を強いられていた。
T2ガイアメモリ「エターナル」の効力は、あくまでもガイアメモリ系の仮面ライダーにしか効かない。
よってガタックの変身が解かれることはないが、それでも彼の持つ他25のガイアメモリの威力は相当なものだった。
現に、真っ先に攻撃を仕掛けていった長門は「ゾーン」の効果によって何処かへと飛ばされていってしまっているのだから。
「だが、つまらん。ただまっすぐに突っ込んでくるだけか?さっきの女の方が、まだ手ごたえがあったぞ」
ガタックに対し、つまらないと評価を付けるエターナル。
長門を「ゾーン」で飛ばした、とはいっても、それまでの攻防に彼は三回のマキシマムドライブを発動させている。
ゾーンメモリは、その名の通り「地帯」を操作するメモリだ。
しかし自分自身であるならともかく、対象が動き回っては飛ばすことも容易ではない。
その為に放ったマキシマムドライブが、三回。
「ユニコーン」の貫通力を増したパンチ。
「ヒート」の轟火による攻撃。
そして、やっと「ルナ」を用いた斬撃で拘束することに成功し、「ゾーン」で転送したのだ。
長門がどこに飛ばされても無事なのはわかっているが、やはりどこまで飛ばされてしまったのかと思うと不安だ。
ガタックがエターナルを攻めきれないのにはそれが一つだった。
もしかしたら、地上へと送り返されているかもしれない。地球上の、どこかへと。
それならいい。
しかし、今の彼らのエネルギーは無尽蔵と言っても過言ではない。その境界線が、遥かに延長されていたら?
もし別の星だったら。もし太陽だったら。
もしかすると、太陽系すら超えているかもしれない・・・・・・
宇宙といういつもと違う状況に、加賀美の頭は混乱している。
冷静に考えれば、ガイアメモリはあくまでも「地球の記憶」からくみ出されたエネルギーだとわかるはず。
その効力が「地球という境界線」を越えて発現することなどありえないのだ。
だが、エターナルはガタックのその迷いを「格下だから」という理由で甘く見ていた。
仮面ライダーエターナル・大道克己。
さらに言うならば、彼がネクロオーバー、通称NEVERであることも、それが原因か。
彼は死人だ。
死体に酵素剤を打ち込み、活動しているだけの生きた死人。
故に、ど
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