第六章 Perfect Breaker
復活の怪人
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水中に浮くかのような滑らかな動きで飛び出していった。
それは、彼女がカブトの後ろに乗りたくなかったわけではない。
そこに乗っていては、皆を守ることができないからだ。
すなわち
「来たぞ!!」
「シューティングスター!!!!」
彼等を打ち落とそうとする、砲撃の脅威を打ち落とす為である。
彼等が飛び出したことを確認したエスティアは、側面の砲台を一斉にこちらに向けて打ち出してきたのだ。
とはいっても、それは正確に撃ち抜くものではなく、圧倒的な弾幕を以ってして掃射するモノだった。
いつもの動きならば、到底当たるモノではないだろう。
しかし、ここは宇宙空間。
いくら彼等でも、いつもと同じ動き、というのは難しい。
それを、まどかの弓が無数の矢を放ち防護する。
まどかの背後には、系統樹のような紋様が。
そこに描かれた円形陣の全てより、四方八方へと放たれていく弓矢。
同時にまどか自身も進み、エスティアへと突撃していく。
真っ先に砲撃部へと向かって行ったのは、カブトだ。
搭乗者もいないため、クロックアップを発動させてカブトエクステンダーをエクスモードにして特攻を仕掛けに行く。
この装甲ならば、あの砲台は破壊できると踏んだのだろう。
だが、どこからか飛来してきた紫色の斬撃にエクステンダーの先端部が弾かれ、機体部へと落下して行ってしまう。
クロックアップは解けてしまったが何とか体勢を整える。しかし、カブトはバイクと共にエスティアの右側――――クラウディアとは反対側へと落下してしまった。
「天道!!」
叫ぶ加賀美だが、こちらもそうはいっていられない状況。
しかしこちらは特に邪魔もなく、無事砲台部へと着地していった。
それを見届け、まどかが一安心といった風に息を吐く。
だがそれもつかの間。
砲撃が一瞬にして止んだ瞬間、エスティアから何かが伸びてきた。
それは、黄金のエネルギー物質。
先端が二又になった剣の形をしたものだった。
その二又に挟まれ、ガキィ!!と拘束されたまどかが振り回され、エスティア最後部へと落される。
一方、それらを心配するフォーゼだが、後ろに座るクロノの言葉にそれを止められる。
「行くんだ!!彼らのことが心配なのはわかるが、今やらなきゃいけないことをやらなければ、敵を押しとどめる彼らに申し開きできないぞ!!」
「・・・・オォ!!ぜってーに止めて見せるからな!!!」
《ド・リル・オン》
ベルトのドリルスイッチを捻るフォーゼ。
そしてマシンマッシグラーの推進力を利用し、左足にマテリアライズされたドリルでそのまま突っ込んでいった。
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