第六章 Perfect Breaker
復活の怪人
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・・ここまで妨害がなかった。ということはつまり、ここから先にある、ということだろう」
「そうなのか?」
「まあそうだな。セオリーだな」
「更に召喚の光が三発、すでに確認されている。中にいるとみていいだろう」
ガシャ、とストレージデバイスを握り、バリアジャケットを着込んだクロノが入念にチェックをしている。
その光景に、クラウディアのクルーたちは驚いていた。
「て、提督まで出るんですか!?」
「当然だ。あの船の艦長の相手は、僕以外にさせる気は無い」
仏頂面だが、その瞳には燃えるような闘志が宿っている。
一度やると言ったら、絶対に曲げない人だ。それを知っているからこそ、クルーたちはそれ以上のことは言わなかった。
「さて、ここにいると言うことは全員宇宙空間での活動ができる、と思っていいな?」
「当然だ」
「任せろ!!」
「良し・・・・ではこれから、エスティアへと乗り込むぞ」
それだけ言って、外へと出ようとするクロノ。
最初の確認からして、恐らくこのまま宇宙空間を突破していくつもりなのだろう。
短時間ならば、バリアジャケットでも真空状態の中を進むこともできる。
エスティアに向かう外への扉―――実際には脱出ポットの噴出孔―――の前に向かう一向。
「時間は残り少ない。行ける奴がどんどん先に進むべきだ」
「行くぞ―――――変身!!」
「「変身!!」」
天道のカブトに続いて、ガタック、フォーゼへと変身する三人。
まどかも魔法少女へと変身し、長門は良く見ないとわからないくらいに頷いた。
そして、扉が開かれる。
エスティアは、「EARTH」他と同型の戦艦だ。
その船体の三分の二は、砲台として存在している。
クルーがいるべき部位は、後方三分の一にあたる円形部。
そこから前方に伸びた二本の槍状の砲台が、残り三分の二を占める。
今、クラウディアとエスティアはちょうど側面部を見せ合いながら、反対方向を見ている。
クラウディアの左側面と、エスティアの右側面が向き合っている状態だ。
「いいか!!あの先端の砲台の片方だけでも破壊すれば、アルカンシェルは発射できない!!」
クロノが、ここから見て左側にある砲台部を指さして叫ぶ。
つまり、今回の目的を達成するには、それさえ破壊すればいいということだ。
だがそれに対しカブトが、もっともな返答をする。
「ああ―――――できたらな!!」
それと同時に、クラウディアから一斉に飛び出していくカブト達。
カブトは自らのマシンに乗り、ガタック、フォーゼは後部にクロノと長門をそれぞれ乗せている。
まどかに至っては、その身一つで、まるで
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