第六章 Perfect Breaker
復活の怪人
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だれさせる。
身体からはデルタに倒されたもの特有の紅い炎を上げ、そのまま灰化して消滅していく。
消え去る一瞬、怪人はデルタへと振り返ったように見えたが、炎のせいではっきりとは見え無かった。
「はぁ・・・・はぁ・・・・」
突如として出現した脅威。
たった一瞬の大立ち回り。
撃破はしたものの、その傷跡はあまりにも大きい。
「まずい・・・・回復すらままならなくなったぞ」
破壊された医務室。
無事な部分はあるが、ほんの一部だ。
「やってくれたな、セルトマン―――――!!」
ギチリ、と拳を握りしめるショウ。
外では、その消滅を合図とでも言わんばかりに、更にサーヴァントが召喚されてエスティアへと打ち出されていった。
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「これで良し・・・「EARTH」は当分、動けないはずだ」
真っ暗な部屋の中、セルトマンが打ち出した腕を握りながらつぶやく。
草加雅人がオルフェノクとなって暴走したのは、うれしい誤算だったらしい。
「フォーゼがこのタイミングで結合・・・か」
セルトマンは、アーカイヴに通じている。
だからこそこれまでの人物を召喚でき、また「EARTH」メンバーの弱点を突くようなこともできたのだ。
しかし、それはあくまでも「最大世界」のアーカイヴ。結合していないフォーゼに関しては、その限りではない。
「まあオーズの原典から、多少なりの情報はあった」
だが、その情報も完全ではない。故に、今から彼がすべきなのは。
「さて・・・・原典の確認でもしてくるか」
そう言って、深く椅子に座り込むセルトマン。
原典が、再び浸食されていく。
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ガシュゥ・・・・・・
「エスティアと同高度に到着しました」
「妨害はプレシアだけだったな・・・・」
「何もないならいいじゃねえか!!さ、行こうぜ、先輩方!!」
そのころ、ようやくエスティアへと到着するクラウディア。
あれ以上の妨害は特になく、無事にたどり着いたことに顔をしかめるクロノだが、弦太朗は特に気にすることもなく勇ましく叫ぶ。
「若いな」
「ん?あんたは確か、カブトだったな!!」
「そうだ。天の道を行き、総てを司る男だ」
「・・・・・どういうことっすか?」
「あーこいつのことは気にすんな。にしても天道、若いなって?」
「・・・・
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