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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
復活の怪人
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した最強の敵を、未だ召喚していない。


「一クラス残しているのはそう言うことだろう。「あれ」を出されたら、翼人のいない今では勝ち目がない」

「でも、そこまでしてやりたいことって・・・・」


セルトマンの目的は「世界を破壊して、なお存在できる自らの存在の証明」だ。

様々な方向性の完全を作り出したのも彼だ。
その行く先は、容易に想像がつく。


「恐らく、あいつの完全は」

「完全?」

「ああ、あれだけ配下の人間に各完全を与えていて、自分はありません、なんてことはないだろうな。セルトマンの完全はおそらく「人間の完全」だ」

「・・・・ってというとどんなものです?」

「わ〜からん」

「だぁ、わからんってなぁ・・・・」

「しゃーないだろ。だが、自らの絶対的な存在の証明、ってのは解っている」

「でもどうやって世界を破壊する気なんでしょう?」

「大聖杯まで持ち出して・・・・なあ?」

「ってことで、彼を呼んでみた」

「彼?」


「あの・・・・呼ばれてきたんすけど」


と、そこにひょっこり顔を出してきたのは、皐月駆だ。
彼の顔を見て、はやてとアリスは納得のいった顔をして手を叩く。


「なるほど、劫の目ですか」

「そ。突発的だが、未来視の能力を持つこいつなら、セルトマンの動向もわかるだろう?」

「そういやそやったなぁ・・・・考えてみれば、とんでもないロストロギアやな」


いきなり話の渦へと放り込まれた駆は、なんだなんだとうろたえているうちに椅子に座らされ、お菓子を奨められた。

「ほれ、これ喰っていいぞ」

「お茶でもどうぞ」

「は、はぁ・・・・・」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・」


ガバッ

「で?これからどうするんや(ヒソヒソ)」

「わからん・・・そもそもどうやって発動するんだ?あれ(ヒソヒソ)」

「任意の発動じゃないですからねぇ・・・・(ヒソヒソ)」

「何してんですか」

呼んだはいいが、これ以上どうしようかと悩んでいる三人に、駆が三白眼で睨み付けてきた。
このままでは進展しないので、とりあえず事の次第を話すショウ。



「かくかくしかじか」

「なるほど・・・・まあ確かに頑張れば見れないことはないですね」

「マジか!!」

「でも特定の未来は見えないし、それがこの時間軸の未来とは限らないですよ?」

「構わないさ。何かのヒントが欲しいから」

「わかりました・・・・では」


そう言って、駆が目を閉じて意識を集中させる。
出来る、とはいってもやはり未来視という能力はかなり神経を削るらしい。


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