第六章 Perfect Breaker
復活の怪人
[2/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
目的の確認をして、即座に発進するクラウディア。
向かう「EARTH」のメンバーは長門有希、鹿目まどか、天道総司、加賀美新。そして、如月弦太朗の五人。
ブースターを全開にし、上昇の勢いへと乗っていく戦艦。
この調子ならば、エスティア到着まで3分ほどだろう。
しかし、未だ地上に存在するキャスターがそれを許すはずもない。
ズ―――――ゴンッッ!!!
襲い掛かる衝撃。
巨大な戦艦であるクラウディアが、その驚異の雷によって激震した。
「キャスター!!!」
「くっ、やはり!!」
「なんだ!?」
上昇を始めたクラウディアに向け、紫の雷撃を打ち据えるのは、二人の娘と交戦しながらもそちらへと牽制を忘れないプレシア・テスタロッサだ。
フェイトとアリシアも攻撃を放ち続けるが、彼女はその全てを防壁で受けて流している。
プレシア・テスタロッサのデバイスは鞭だ。
基本的にはバラ鞭と呼ばれる短い形状だが、デバイスによる物理的な攻撃を行う際には一本鞭へと形状を変える。
しかし、どちらにしてもフェイトやアリシアの攻撃を受け止められるようなものではない。
二人に近づかれて猛攻を受けでもしたら、とてもではないが捌ききることは不可能だろう。
ましてや、二人はすでに管理局最速の雷神となりつつある姉妹。
接近戦への持ち込みは、あまりにも容易。
「―――――のはずだったんだけど」
「母さんってこんなに強かったんだ」
アリシアは研究職の、フェイトは病弱なプレシアしか知らないのだから無理もない。
どう見ても「術士」タイプの魔導師であると思い、接近戦へと持ち込めば勝利は確実。しかもこちらは二人ががり。スピードにはかなりの自信を持っていた。
だが、その肝心の「接近戦に持ち込めない」という状況では、いくらこの二人も分が悪かった――――
「ち、近づけない!!」
「こっちはソニックどころか真ソニックまで使ってるのに!?」
彼女たちの高速移動「真ソニックフォーム」は、かつて蒔風が埋め込んだ、加速開翼の技術を転用した「開翼システム」によってバリアジャケットの排除はなくなっている。もちろん、スピードも落ちることはない。
その開翼システムは、ブースターから発せられる加速の力を全身に回してそれを以ってして「加速世界」へと侵入する物だ。
だが、彼女たちのものは「高速移動できる」というよりは「高速での動作が出来る」と言った方が、厳密には正しい代物だ。
つまり、そのスピードのまま動き続けるには限度がある、ということ。
そしてその動きはどれだけ気を付けても、空気との摩擦による熱が発生し、どうやってもそれからは逃げられない。
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ