第六章 Perfect Breaker
砲・撃・熾・烈
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「みんなの魔力、私に預けてくれるかな?」
「まどか・・・・・」
「大丈夫!!ちゃんと、帰ってくるから!!」
「まあ、そう言われちゃね」「あたしたちの分まで、しっかりやれよ」「頑張って、鹿目さん!!」
「帰ってくるために―――――行ってらっしゃい、まどか」
「行ってくるね!みんな!!」
自らの四人の指輪を預かり、まどかが窓から跳びおりる。
一瞬姿を消したまどかは直後、純白のドレスを纏い、上空のエスティアへと飛翔していった。
そして
「おい・・・・動けるか?」
「ダメだ」
外に倒れる翼人たちと翼刀は、見事に行動不能だった。
エネルギーの一端まで使い果たし、更には集束までしてしまったのだ。
もはやエスティアに向かってアルカンシェルを止めるだけの力は残っていない。
「おい!!あんたら、大丈夫か!?」
と、そこにやってきた声。
仰向けに倒れる蒔風が、重力に任せて首をその方向に倒す。
そこにいたのは、奇抜な恰好した青年だった。
髪の毛は一つにまとめて前へと突き出されているリーゼント。
上着の裏には燃える炎の詩集が入れられており、手には「友情」と書かれたカバンを手にしている。
言ってしまえば「学生」の姿だが、もっと詳しい言い方をすると「不良」か「番長」のような服装と髪型。
しかし、彼の精悍な顔つきはそうとはとても思わせることがない。
その妙な闖入者は、蒔風を抱えあげて背負おうとする。
だが、蒔風はそれを止めてその男に頼む。
「さっきの砲撃が、また宇宙から撃たれるかもしれない」
「なに!?宇宙から!?」
「ああ・・・・だが俺たちはそれを止めに行けないし、次を撃たれたらもう防げない」
「やべぇんじゃねぇの?」
「だから、今オレの仲間がそれを止めに行ってくれる」
「仲間・・・・ダチか!!!」
蒔風の口調からして、どうやら彼はこの男を知っているらしい。
その男の手をしっかりと握りしめ、震える上半身を無理やり起こして真っ直ぐに男に向かって、縋るように頼んだ。
「頼む。手伝ってくれ!!」
「よし、わかった!!!」
蒔風の頼みに、彼もまた瞳を真っ直ぐに見据えてその手を握り返した。
「あんたとダチになる前に、まずあんたのダチを助けて、友情を交わしてくるぜ!!」
「頼むぞ・・・・仮面ライダー フォーゼ!!!」
「ああ!!俺は如月弦太朗。「EARTH」の全員とだって、ダチになる男だからな!!!」
髪を整えるように撫で上げ、ドンドンと胸を叩いてから真っ直ぐに空を指さした。
「行くぜ!!宇
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