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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
砲・撃・熾・烈
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渦を巻いて天空を駆ける。
空に輝くただ一つの赤へと向かい、無数のエネルギーが空を覆い尽くす!!!



「こ」「れ」「でッッ!!!」

「終」「わ」「り―――――」

「ダァァァァアアアアアあッッッ!!!!」


一瞬にして周囲の花びらの切っ先が、ヴァルクヴェインの先端へと向けられた。
その切っ先に溜まった今までの数十倍のエネルギーが、その雄叫びと共に放たれていった。

それは、一瞬つぼみになった花が再び勢いよく開花するかのような―――――


ドッッ――――轟ッッッ!!!


その一発に、六人は地面に投げ出されて吹き飛んで行って転がった。
即座に起き上がろうとするが身体が言うことを聞かず、首だけで空を見上げる六人。


華を形成していた刃は砕けてキラキラと舞い散り、放たれたエネルギーはアルカンシェルと衝突、空を巻き込んで渦と共に消失した。


「やっ――――――」た


と、誰も声が出なかった。
最初の一言で最後の力だったのか、そのまま動いていた首すらもガクリと倒れて地面に倒れる六人。



一方、その光景を見ていた「EARTH」(仮)の中では、歓声が上がっていた。だがそれをショウが遮って叫ぶ。



「お前ら、終わってないぞ!!」

「そや!!アルカンシェル自体はまだ生きとる!!」


モニターが再び大気圏外へと移される。
そこには再びエネルギーと充填し始めるエスティアの姿が映し出されていた。



「八神、アルカンシェルの再発射までの時間は!!」

「えと・・・あの頃の戦艦は・・・・・」

『戦艦エスティアのアルカンシェル再発射までの時間は20分だ』

「その声は・・・・」

「クロノ君!!――――提督!!」

思わず君付けで呼び、階級をつけたしてその名を呼ぶなのは。
そこには、モニター越しに現れたクロノ・ハラオウンが映し出されていた。



『もうまもなく僕の船が「EARTH」上空へと着く。だから』

「感謝する、ハラオウン提督」

『君に言われると少し複雑だけどな』

「そういうな。話は聞いたな!!これより、戦艦エスティアを落とすッッ!!移動を考慮して、15分以内にアルカンシェルの発射を阻止せよ!!」

『連れていくメンバーは、宇宙(そら)での活動が可能なものに限らせてもらうぞ』


「そうなると絞られてくるな―――――今後に及んで、危ないから止めることはしないぞ!!行けると思ったものは、クロノのいるクラウディアに向かえ!!連絡は向かいながらで良い!!」



それを聞き、長門が静かに外へと向かった。
同時、天道と加賀美もマシンを取りに外へと飛び出していく。


そして―――――

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