第六章 Perfect Breaker
砲・撃・熾・烈
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インを握って真っ直ぐに突き出している。
その先端からはエネルギーが放たれ続け、アルカンシェルのエネルギーを拡散させている。
対してアルカンシェルは単発式砲撃だ。
にもかかわらず、未だ衰えぬエネルギー。
「なん・・・だこれ・・・・!!!」
「あくまでオレらが使う渡航力は、人間を運んだりするための物だ!!」
「対してあれは、大都市一つを丸々消失させるだけのエネルギー!!」
「なんだ翼刀、今更泣き言か!?」
空が圧し掛かってくる。
その表現で何一つ間違っておらず、その表現しかできないほどの重圧。
そして、それは表現というどころではなくまるっきり現実。
圧し掛かってくるよう、ではない。
今、この六人は間違いなく落下する天空を支えているに等しいのだ。
「泣き言か・・・って?」
確かに、これは文句も言いたくなる威力だ。
だが―――――もし自分がそれを言う時があるなら―――――
それは!!!
「そんな時は、とっくの昔に終わってらァ!!!」
ブンッッッ!!!
剣を引く。
しかし、それは再び振るいだすために
「おォォおオオオオオオ!!!鉄流剣術応用!!破断剣―――――槍薙巳《ツナミ》!!!」
ドッ―――――ボゴァッッッ!!!
大きく振りかぶって、一回転してから再びヴァルクヴェインを突き出す。
それは、まるで神話のワンシーン。
世界を守護する者たちが、落下してくる天を支え、惜し返し、その紅き凶星を打ち砕く―――――!!!
「アぁぁぁアアアアアアア!!!」
その衝突点から放たれたエネルギーは、波状紋を空に描きながら世界中へと散っていく。
空を見上げれば、夜空に波が打ち、星の海がなびいているように見えるだろう。
しかし
「ォォおおおお・・・オオ・・・・ガぁァァアアアアアアアアアアああ!!!」
歯をかみしめ、恥も体裁もなく叫ぶ翼刀に対して、翼人たちは疲弊しすぎていた。
戦闘に参加していなかった一刀、観鈴はともかく、他の三人は少し回復した程度。
膝は笑いだし、腕が重くなって相手の背中から離れそうになる。
その光景をはっきりとみていたのは、医務室のモニターから状況を確認していたメンバーだ。
「だ、ダメだ!!やはりあの三人は限界だ!!!」
「他に渡航力を持つ者は!!あいつらのサポートに・・・・」
「やめろ」
騒ぎ出す医務室。
しかし、静かにそれをショウの一言が制した。
大きな声ではなかったが、皆の騒ぎがピタリと止まった。
「限界だっつったか?」
あれが?というように、ショウがモニ
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