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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
砲・撃・熾・烈
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「オレらのエネルギーを、全て渡航力に変換して翼刀へと流す!!」

『エネルギー反応が止まりました!!』


「そいつでアルカンシェルを打ち消すぞ!!」

『アルカンシェル、発射!!!』


遥か天空の先にて、巨大な砲首からは見合わない小ささの光がキラリと光って放たれた。
それは周囲の大気を歪ませながら、地球の大気と接触する。


「あれは・・・・!!!」


上を見上げていた翼刀が、それを見た。

空が渦巻いている。
空気の流れが雲を引きずり、更に上空へと引きずり上げて行っていた。



「大丈夫か?」

「覚悟しろ・・・・直撃したら、あんなもんじゃない」

「・・・はい!!!」


光は対象に衝突するまで、その威力を発揮することはない。
しかし、停滞していた雲の高さまで飛来してきた瞬間、空に向かって渦巻いていた雲は一瞬にして消え去った。


今までは綿を引っ張っていたかのような形だった雲が、一瞬にして吸い込まれて消えたのだ。


そして、周囲の星とは違う赤い光が、翼刀たちの頭上に輝いた。



「赤星を狙って!!」

「全力で大丈夫!!私たちがサポートするから!!」

「ウッス!!解りました!!」


暴風が轟音を立て始めた。
周囲の空気が巻き上げられていき、大気が一点の星へと集束していく。


「翼刀!!行くぞ!!」

「はい!!」




「「「「「開翼!!!」」」」」

ドッ、バサァッ!!




「ヴァルクヴェイン、上方5°訂正!!」

「翼力を渡航力変換!!」

「ノイズ0.3%、行けるぞ!!」

「流し込め!!」


ドンッッ!!

「う、お・・・・!!!」

「押し込め、理樹、観鈴!!」

ズ・・・・ォオッ!!



『アルカンシェル、上空500メートル通過!!着弾まで20秒!!』



「カウント3!!」

「2!!」

「1!!」



「ッてェ!!!」

「発射ぁッッ!!!」

ドンッッッ!!!


蒔風の号令と共に、ヴァルクヴェインの先端から一筋のエネルギーが放たれていった。


それは発射の瞬間に300メートルの空間を一瞬にして飛び越え、紅き凶星と正面からぶつかりあった。





バッッ――――――!!!!!



ドンッッッ!!!!


全身に伸し掛かる衝撃。
それは弾き飛ばされてきた大気ではなく、押しやられてきた世界その物の重さ。

衝突しあった瞬間、互いの光は波状にエネルギーをまき散らしてそれを消費していく。



「グォォおおおおお!!!!」

翼刀はヴァルクヴェ
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