第六章 Perfect Breaker
現る巨大戦力
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「ああ、ありがとう・・・・っつぅ・・・だい〜ぶ、楽になった」
「良かったぁ。クラウドさんも理樹さんも、基本的には疲労だけなので、大事がなくてよかったです」
「EARTH」(仮)の医務室。
そこで治療や治癒を受けているのは、先の戦いで消耗したメンバーたち。
すでに翼刀も帰ってきており、「EARTH」内部の話を報告していた。
「そうか、親父さんが・・・・」
「はい・・・・」
「・・・・大丈夫か?翼刀」
「・・・・・・」
蒔風の言葉に、押し黙る翼刀。
心配そうな顔をして、更に声をかけようとする蒔風。
だが、その肩をショウが掴んで止めた。
「やめとけよ」
「でも・・・・」
翼刀に聞こえ無いよう、耳元でささやくショウ。
その瞳は、悪戯そうに光っている。
「大丈夫だろ、翼刀は。見てみ?」
「・・・・?」
「あの目、怖気づいてる目じゃねぇよ」
うつむいている翼刀に、視線を移す蒔風。
良く見てみると、その瞳には確かな意思が燃え上がっていた。
なるほど、とため息をつきながら、背を椅子に掛ける蒔風。
窓の外を覗くと、夜の闇の中で、白く存在を際立たせている「EARTH」ビルが。
正確には「EARTH」ビルを包んだ大聖杯だが、やはり苦々しいものがある。
もう二日目が終わる。
このまま夜戦に突入したら、恐らく朝までは戦い通しだろう。
そのためにも、少しでも回復しておかないと―――――
ドンッッッ!!!
「なっ!?」
思考する蒔風の目の前。
「EARTH」ビルから、一つの光が打ち出された。
攻撃か!?なんだ!?とざわめき立つが、蒔風はそれが何だかはっきり見えていた。
「・・・・・また召喚されたか?」
「しかしデカい。今の衝撃なら、相当の・・・・衛星につないでくれ。あれを確認する」
蒔風の呟きに、ショウが応えて確認させる。
ほどなくしてモニターが現れ、映像を送信してきた。
それは、宇宙からの中継映像。
正確には、地球と宇宙の境界。大気圏をちょうど越えた位置。
そこに、巨大な戦艦が浮遊していた。
「あれは・・・・時空管理局の戦艦?」
「アースラと同型みたいやね・・・っていうか・・・・ヤバいで!?あれ!?」
「うぉ!?はやて、いつの間に!?てか近ッ!!」
気付けば背後からヒョコっ、と首を出していた蒔風がひっくり返って驚く。
当の本人は、そんなことはどーでもいいと言い切り、戦艦の説明を始める。
「あ
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