第六章 Perfect Breaker
現る巨大戦力
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し、そして次第に空一面を雷で覆い尽くした。
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仮面ライダーWとの戦闘を終え、踵を返したスカル。
たとえ令呪ではっきりと言われたわけではなくとも、セルトマンへの戦闘の意志を持つだけで身体が軋んでくる。
倒れる翔太郎に背を向け、達者でな、と手を振りその場を去って行こうとする。
だが
『そいつはちょいと早いぜ?おやっさん!!』
「!!!」
背後からの声に、驚愕するスカル。
しかし、そこには倒れている翔太郎しかいない。
そして腰のベルトには、ジョーカーのメモリすら入っていない・・・・・
《ショルダーファング!!》
「!? ム、グッッ!!!」
その瞬間、どこからか飛来してきた刃が、スカルの背を直撃した。
だが、それでも触れた瞬間に身体を倒し、最悪の直撃を避けたのはさすがというところだ。
その後も旋回し、自分の周囲を回って攻撃してくるその謎の刃を弾き、ついに落したところで別の音声が聞こえてきた。
《アームファング!》
「『だぁらぁ!!』」
「グォッ!?」
再び背後からの声。
ここまですれば、すでにそれがガイアメモリの音声であることは解っていた。
だが、変身するべき翔太郎は目の前に倒れている。
一体これはどういうことか・・・・・
そう思考しながらも、目の前に現れた別のWに目を細める。
左側はさっきまでと同じ黒。
しかし、反対側が真っ白の姿だ。
一体この姿は・・・・・
「知らないのも無理はない。これはボクを基点として変身するW、ファングジョーカーだからね」
『俺が倒れていると思って、油断したな?おやっさん』
「翔太郎一人を倒して終わるような、僕らはそんな仮面ライダーじゃないのさ」
「・・・相棒か」
『そうさ!!俺たちは』
「ボクたちは・・・・二人で一人の仮面ライダー」
『んで、二人で一人の探偵だ!!』
「『それが、仮面ライダーW!!!』」
たとえ一人が倒れても、もう一人がいる限りは決して倒れぬ不屈の魂。
支えてくれる相棒がいるからこそ、どんな状況でも立ち上がれる。
どんな逆境でも、諦めることなどできないのだ。
それが、このWという存在。
その姿に、かつての相棒に想いを馳せる荘吉。
「そうか・・・・お前らはあの夜から、とっくに俺を越えていたんだな・・・・」
自分は相棒を持ちながら、結局は一人だった。
相棒の苦悩も何も知ることが出来ず、救うこともできずに死なせてしまった男だ。
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