第六章 Perfect Breaker
世代の戦い
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
IS持ちのスバルまでいるのだ。
セフィロスは自然と追いつめられていき、上空にフェイトとアリシア、地上にエリオとスバルという包囲網に囲まれていた。
「クックック・・・・」
しかし、それでもまだ笑うセフィロス。
そう。
今まで蒔風たちの前に立ちはだかったときには、すでに失われた最悪のマテリアが、今の彼にはある。
黒マテリア。
究極の黒魔法・メテオを発動させるマテリアだ。
それは宇宙の小惑星を地球に引き寄せ、あらゆるものを破壊し星を死滅させる魔法。
フェイトたちはそれを知らない。
だがそれでも、セフィロスがそれを発動させようと詠唱を始めると、全身に悪寒が走るだけの存在感はある。
それを止めようと、一気にセフィロスへと向かって行く四人。
だがセフィロスは刃を振るって彼女たちを近づかせず
「専守防衛に入られたら、手が出せない――――!!」
「どうする!?フェイト!!」
「サンダーフォールで攻撃する!!行くよ!!」
「もう遅い・・・・」
「間に合わせるッッ!!」
上空からセフィロスへと雷を落そうとバルディッシュを振るうフェイト。
しかし、セフィロスの言うとおりもう遅い。
サンダーフォールのチャージよりも、メテオの発動の方が早い。
そして、その詠唱が終わる時・・・・
ズガァッッ!!!
「紫色の」雷によって、セフィロスは撃ち貫かれてしまった。
天空から襲い掛かるその一撃に、回復していてもすでに限界を迎えていたセフィロスはその霊格を保つことが出来ずに消滅してしまう。
突如として落ちて生きたそれを、フェイトとアリシアはさすがの反応速度で紙一重、回避していた。
セフィロスが倒されたことに、二人がやったのだと喜ぶスバル。
しかし、エリオは腑に落ちなかった。
その雷の色が、なぜ紫だったのだろうか―――――
その答えを、姉妹は知っていた。
いずれは来るとは思っていた女性の召喚。
その女性は、彼女たちよりももっと上に
魔法陣の上に立ち、彼女たちを見下ろしていた。
「真下になんかいるから、当たってしまったわ」
フェイトたちを狙ったものだと言っているらしいが、それは明らかに本心ではない。
しかし口実としては十分だったようで、令呪の命令に背いたものとはみなされなかったらしい。
「・・・・ずいぶんと大きくなったわね、二人とも」
彼女は召喚される際に知っている。
アリシアもまた、この世界で生きているということを。
ならば、母としてできることは一つ。
「アリシア、そしてフェイト。あの男は危険よ」
「だから、あなたがやると言
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ