第六章 Perfect Breaker
世代の戦い
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さんの魂は、僕の未来のために」
『そうだ。ならば渡。やるべきことは、解っているだろう?』
「ああ・・・・タツロット!!!!」
バキィッッ!!!
紋章が砕け、腕に装着されるタツロット。
そして、キバの全身が黄金に包まれる。
煌めく黄金。
たなびく真紅。
その輝きは、王の証。
しかし、今この瞬間は
「父さんの魂の輝きを、決して穢させはしないために――――!!!」
ザンバットソードを握り、ザンバットバットを上下にスライドして研磨させる。
本来、研磨する程に威力の上がる子の剣だが、渡はこの一回でそれをやめる。
そして、真紅に染まった刀身を振るい、一気に音也へと向かって疾走する――――!!!
「父さん!!」
「はは・・・やっとわかったか、息子よ――――」
「ハァァアアあ!!」
その上空で、シグナムへと必殺の一撃を入れたゼスト。
鞘で受け止めようとも、硬度が足りるわけもない。
(・・・・・な――――に?)
しかし、レヴァンティンの鞘は砕けていなかった。
少し及ばないか?などということはありえない。
ゼストの一撃は、そんなことを論議することすら愚かしいほどの威力だ。
(これは・・・受け止めているのではない。防いでいるのではない!!)
横に薙いだ槍は、振り抜かずにそのまま突き出すように伸びていく。
その瞬間、ゼストはシグナムの手の動きを見た。
(これは・・・いなし、流すことで後ろへと誘導しているのか!!!)
シグナムから見て右から来たそれを、彼女は受け止めるように鞘を構え、触れた瞬間に全く同じ勢いで引いたのだ。
同時に飛行魔法を切り、踵を支点にぐらりとシグナムの身体が倒れていく。
槍を突き出すゼストとは、仰向けに向き合う状態だ。
そして、レヴァンティンの連結刃がそのやり取りの中一瞬で戻り、鞘は剣と繋がれ一つの形態へと姿を変える。
「これ・・・は・・・!!!」
「翔けよ、隼」
『行くぜ、旦那!!!』
「『シュツルムファルケン!!』」
瞬間、シグナムとアギトはゼストの笑みを見た。
撃ち出された矢は、炎を纏ってゼストの胸へと飛び込んでいく。
一方、近距離の攻撃に、シグナム自身も爆発に巻き込まれ落ちていってしまった。
ユニゾンしているアギトにもかなりの衝撃が襲い掛かったようで、気絶してしまっているらしい。
だが、その分の威力はあった。
凄まじい貫通力と射出速度をもって放たれた紅蓮の槍は、心臓に到達するよりも早くその焔で内臓の全てを焼き尽くした。
ゼストの体を貫通し、空高くまで突き上った矢は、空を揺
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